内容説明
シュバイツァーは、ほんとうに“密林の聖者”だったのか?何度もアフリカへ旅した著者がその文明と歴史のなかで、シュバイツァーの“なぞ”にせまる。
目次
原始林に聖者をたずねて
人間はみな兄弟か
うちのめされたアフリカ
白人の生命・黒人の生命
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)
1
キャーッ、「王さまシリーズ」(好きだったあ)の寺村氏がこんな本を!?(ウィキで見た彼の経歴も意外なものでした)そして、マーク・トウェインもそんな本を(読んでないけど)!?/偉人の一人として数えられ、アフリカの医療のため尽くしたはずのシュバイツァー博士、しかし著者は、彼が現地で決して尊敬されていないことに気づく。この本のテーマはさしずめ「キリスト教白人の、人類に対する思い上がり」でしょうか。/しかし返す刀で、アジアの某国もざっくりやられるのですが。/シュバイツァーに対して痛烈すぎる気もする。面白かったが。2015/08/30
toshio
0
偉人、いや聖人としてその業績を日本に紹介された彼。 欧米でも、彼の献身的医療行為はひょうかされている。 が、現地人の彼の評価はいかなるものか? 現地人への接し方、ヨーロッパ的固定観念がもたらした 一種差別的行為は、やはり受入れがたいものだった。 聖路加国際病院院長の日野さんは、 彼の自叙伝を読んで感銘を受けたそうだが、 欧米人の立場で書かれた彼の功績。 かたや、現地に足を延ばし取材して得た情報。 立場が違えば、見解は異なるがはたして秀才シュバイツアーは 現地で愛されていたのか、後世まで彼をリスペクトす2011/12/10