内容説明
アメリカ・ニューヨーク市の北方にそびえるマーシイ山で生まれた、コウモリ―冬をすごす南の国への、長い旅を経験し、アタラファは、すばらしいつばさと、飛ぶスピード、そして持久力を、手に入れました。
著者等紹介
シートン,アーネスト・トンプソン[シートン,アーネストトンプソン][Seton,Ernest Thompson]
1860年8月14日、イギリスの港町サウス・シールズに生まれる。1866年に家族といっしょにカナダの開拓農場に移住。大自然とそこに生きる野生動物を愛し、ナチュラリストになる夢を育んでいった。その後、ロンドンやパリで絵の専門教育を受け、カナダにもどってから動物物語をつぎつぎに発表した。1946年10月23日、アメリカのニューメキシコ州、サンタフェの自宅で没す
今泉吉晴[イマイズミヨシハル]
1940年東京生まれ。動物学者。山梨と岩手の山林に山小屋を建て、渓流を眺め、植物の手入れをしながら、森にくらすモグラ、野ネズミ、リス、ムササビなどの小哺乳類の観察、研究をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kazu_tea
5
今までコウモリについての知識をもっていなかったのですが、とても興味深く読めました。母から学ぶコウモリの成長の話や、季節により南北を渡る冒険の話など読み応えのある内容です。コウモリが病原菌を運ぶ虫たちをたくさん食べてくれているお陰で、私たち人間が助かっていたなんて考えもしなかったので勉強になりました。コウモリを妖精のように喩え、自然についても神秘的な表現で書かれているところに、シートンさんの人間としての謙虚さを感じます。2015/08/08
fuchsia
0
針葉樹林を飛び回るオオコウモリ(記憶が違っているかもしれませんが)というのが不思議だった。コウモリって田んぼとか河辺にいるもんだと思ってたです。