内容説明
歴博新展示室「現代」開室に向けて行われた第70回歴博フォーラム(2009年8月1日)の講演記録。加えてオープン成った展示室の主要な展示資料とその見どころを紹介し、歴博現代展示の前半=「戦争」展示の意味を総合的に考える。
目次
趣旨説明 展示「戦争と平和」の基本的視点
基調講演 戦争研究と戦争展示
コメント1 戦争展示のあり方についてのコメント
コメント2 日清・日露戦争研究の現在から
コメント3 戦争と植民地
パネル・ディスカッション
付録 歴博「現代」展示の見方・歩き方
著者等紹介
安田常雄[ヤスダツネオ]
国立歴史民俗博物館副館長。同館研究総主幹、歴史研究系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobuko Hashimoto
28
国立歴史民俗博物館が常設の「現代」展示を開設したときのシンポジウム(2009年8月)。同館から安田常雄、基調報告・加藤陽子、コメンテイター吉田裕、原田敬一、杉原達。歴史研究者からは、見落とされてきた、あるいは広く語られていない視点や事実が提示される。小さな資料から読みとれることの多さ、経済史的な観点からの研究や語りが必要ということ、点(戦時中)ではなく、その前後との繋がりを見ることの重要性といった点が印象に残った。目玉の展示物の解説もあり。/『ミュージアムと負の記憶』第1章の補完資料として読んだ。2020/10/14