出版社内容情報
こんなに面白く、こんなに不思議… 宮沢賢治の描き出す古くて新しい世界をマンガで読み解いた入門書
宮沢賢治の童話37編を人物・植物・宇宙など7カテゴリーに分けて配列。作品毎に原文を抄出し、賢治研究の気鋭による解説、マンガのポイント整理、さらにコラムで賢治の生涯を様々な切り口で紹介した賢治童話の入門的事典。
[1] 動物
猫の事務所 コラム(賢治と津波の奇妙な因縁)
ツエねずみ コラム(名家宮沢一族とは?)
クンねずみ コラム(イーハトーブとディズニーランド)
オツベルと象 コラム(農聖伝説の誕生)
貝の火 コラム(問題児化する賢治)
やまなし コラム(賢治と嗅覚)
蜘蛛となめくぢと狸 コラム(親友・保阪嘉内との激しい友情)
土神ときつね コラム(賢治と恋愛)
[2] 気象
風の又三郎?@ コラム(風が吹くときに立ち現れるもの)
ガドルフの百合 コラム(苦悩と不安の日々)
蛙のゴム靴 コラム(二十五歳の家出と上京)
水仙月の四日 コラム(月に三千枚の童話創作)
雪渡り コラム(不思議な音の世界)
[3] 植物
まなづるとダァリヤ コラム(個性豊かな賢治の妹弟たち)
若い木霊 コラム(せいよく賢治と禁欲主義伝説)
よく利く薬とえらい薬 コラム(賢治の〈奇行〉)
黒ぶだう コラム(最愛の妹トシの死)
どんぐりと山猫 コラム(賢治が目指した生き方)
[4] 宇宙
銀河鉄道の夜?@ コラム(妹トシを偲ぶ樺太への旅)
よだかの星 コラム(「あの世」を感知する賢治)
烏の北斗七星 コラム(時代が変わっても「新しい」作品
十力の金剛石 コラム(鉱石や山々に感じる独自の感性)
[5] 人物
なめとこ山の熊 コラム(「心象スケッチ」という芸術)
注文の多い料理店 コラム(注文の少なかった賢治の童話集)
月夜のでんしんばしら コラム(常に父への反発をバネに)
グスコーブドリの伝記 コラム(賢治と父母)
虔十公園林 コラム(さまざまな宗教との関わり)
毒もみのすきな署長さん コラム(賢治が描いた大人の世界)
[6] 教育
鳥箱先生とフウねずみ コラム(理想の教育を目指して)
銀河鉄道の夜?A コラム(「ほんたう〈本当〉」を求めて)
風の又三郎?A コラム(農村における芸術の実践)
フランドン農学校の豚 コラム(賢治の食へのこだわり)
[7] 芸術
セロ弾きのゴーシュ コラム(賢治にとっての音楽)
かしはばやしの夜 コラム(特殊な「共感覚」の才能)
ポラーノの広場 コラム(賢治の壮大な宇宙的視点)
鹿踊りのはじまり コラム(賢治とサラリーマン生活)
マリヴロンと少女 コラム(賢治の死)
宮沢賢治略年譜/あとがき/参考文献/索引
内容説明
2016年は賢治が誕生して120年になる記念の年。本書は、賢治が書いた童話の中から37篇を選んで一部を抜粋して紹介。マンガでその情景をわかりやすく描写し、童話に秘められた“謎”を読み解いていく。読者を想像の世界に遊ばせてくれる興味尽きない作品入門事典。
目次
1 動物
2 気象
3 植物
4 宇宙
5 人物
6 教育
7 芸術
著者等紹介
山下聖美[ヤマシタキヨミ]
1972(昭和47)年埼玉県生まれ。日本大学藝術学部文芸学科教授、文芸研究家。日本女子大学文学部を卒業後、日本大学大学院博士後期課程芸術学研究科修了。博士(芸術学)
中村美公[ナカムラミク]
1992(平成4)年東京都生まれ。2015年日本大学藝術学部文芸学科卒業。在学中、二年次から山下聖美ゼミに在籍。ゼミ雑誌の表紙やポスターなどの制作を手がける。イラストやマンガでの表現を主とし、卒業制作では旧約聖書を題材にしたマンガを制作。『マンガで読み解く宮沢賢治の童話事典』がマンガ家としてのデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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