プロの数学―大学数学への入門コース

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  • サイズ A5判/ページ数 242p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784489022128
  • NDC分類 410
  • Cコード C3041

内容説明

素材は厳選された東大・京大のプロフェッショナルな入試問題!数学のプロフェッショナルが、プロの数学=数学のエッセンス=大学数学(微積分、線型代数、…)でつまずかないためのポイント解説。

目次

第1部 数学者の意識のありか(存在を示す;定義、そして定理;「だいたいでいいから正確に」)
第2部 線型性とは(行列・線型変換・線型性;基底を選ぼう;固有ベクトルと固有値)
第3部 解析のこころ―無限と近似(極限とは何か―理論と感覚;実数の完備性;局所的多項式近似)
第4部 数学の広がり(距離いろいろ;複素平面とリーマン球面)

著者等紹介

松野陽一郎[マツノヨウイチロウ]
1972年東京生まれ。1991年武蔵高等学校卒業。1995年京都大学理学部卒業(数学専攻)。1997年京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻数学系修士課程修了(数理物理学、表現論)。1997年開成高等学校・中学校に数学科教諭として着任、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

元よしだ

6
たいへん読みやすくおもしろかったです εーδ論法のところが特によかったです 『問題を解く』にあまり興味がなかったという著者。。共感です2019/05/19

しんしん

6
ちょっと解いてみようかなと思える問題を糸口として、大学で習う数学のイメージや意味といったものを説明してくれている。 わけが分からない数学を、わけくらいはわかりそうかなという気にさせてくれる。2015/11/03

デコボコ

3
メビウス変換の辺りが分かり易くて良い2016/10/08

フィ

3
「プロ」?大学数学と教官が日々用いる研究者的思考・手法の意味のようだ。東大・京大の入試問題を題材に、存在証明法、定義と定理、大体の正確さで適切にザツにやる評価法、線型代数(線型性、基底、固有値・固有ベクトル)、極限、実数の完備性、局所的多項式近似(テイラー近似)、様々な距離概念など。コラム「ダソクくん」が秀逸。終わりで、「問題をすばやく解けること」と「よく理解していること」は、必ずしも同じでない。「よい問題を懸命に考えて、数学的な背景・構造などを理解することが肝要」と締めくくられていた。もっともだ。2016/07/03

MrO

3
誰が読むべきかわからないが、すばらしい一冊。数学って、問題を解くことだと思っている人たちと、数学を専門にやっている人たちとの、橋渡しをしてくれる本だ。そのための題材としての入試問題というのは、ちょうどいい。なぜって、多くの日本人にとって、数学って、入試問題を解く時点で完結しているからだ。いままで、それぞれの世界の中での傑作というのは、たくさん書かれてきたが、意識的に、この両者を横断しようとする本はなかった。是非とも続編を読みたいと思う一方、ここから先は自分でやってねと言われているような気もする。2015/07/10

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