創元推理文庫<br> 天のさだめを誰が知る

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創元推理文庫
天のさだめを誰が知る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488675011
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

17
83年(昭和58年)の340円の初版。創元推理文庫SFの巻末の刊行目録を基にSFを渉猟したシニア読者も多いと思う。時折混じる本書の様な一発屋的作品(著者は編集畑の人)は版が続かないと読み逃す事になる。で、今般発掘。ツングースカ大爆発の原因となる探査局宇宙船の墜落は、クルーの怪しげな(因果律を歪曲する)装置により並行世界へトリップして不時着で済んだ。クルーの記録者ラフが私視点で語る、当時の地球列強との駆け引きを描いた成行き譚。軽妙な筆致の歴史改変の裏にウィットと少しの皮肉を仕込んだユーモアSF。★★★★☆☆2020/03/30

KANEO

4
歴史改変+パラレルワールドを題材にしたユーモアSF小説。20世紀初頭地球に不時着した宇宙人4人組が米国を中心に、全世界を股にかけ騒動を起こすお話。 自分たちの宇宙船を修復するために、地球の科学レベルを一気に向上させようと彼らがとった行動の結果が、思惑とは思わぬ方向に結びつくオチがなかなか粋で素敵。 歴史上の人物も多数登場し、彼らとの絡みも魅力の一つ。 地球女性たちとの食い違う会話や行動がとても面白かった。 彼らが変えてしまった世界に生まれてみたかったと思わせてくれる楽しい作品でした。2014/05/10

がんぞ

3
ツングース隕石が宇宙船であって、墜落から乗員3名が脱出したパラレルワールド。かなり人間的な3名のエイリアンは(チャド・オリバー『時の風』パロディ)「人類文明は黎明段階であり、飛躍的進歩を遂げなければ海底に沈んでる宇宙船修理の方途はない」「20世紀初めは人類は自覚してないが“戦争直前”にある。早く始めれば早いほど犠牲が少なく再建も早い」として巡回してアメリカ大統領、英国国王、ドイツ皇帝、ロシア皇帝(ラスプーチンに代わって長年の腕不具を治療など超技術を示した)、などに“開戦”するよう説得した後、眠りについた…

もっち

1
前半はお前らファーストコンタクトを何と心得る、とツッコミ疲れるほどだったが、最終的には小粋な歴史改変ものに着地した 「外部」の存在を知ること自体が啓蒙となる、というのはなかなか納得のいく話2012/04/02

叡福寺清子

0
落ちの唐突感にちょっとびっくし.インディアンの話には色々思うところあるけどね.2013/06/28

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