創元推理文庫<br> 生者と死者と

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創元推理文庫
生者と死者と

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  • サイズ 文庫判/ページ数 385p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488104214
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちくわ

20
靴に棲む老婆/エラリー・クイーン読みました!!靴に棲む妖気で奇妙なお婆さんにかなり変わった息子たち、目の前で起こる事件にマザーグースの見立てと盛りだくさん。拳銃にまつわるロジックの切れ味たまらないです!!犯人の最後のセリフもなんだか、グッとくるものがありますね。葬式の際の息子たちの言動の対比がお気に入り。ここでシーラに惹かれました。2017/07/10

ドウ

6
ライツヴィルシリーズを小休止して舞台がニューヨークに戻った。製靴会社の経営者一族の長である老婆の子供達のうち、まともな方の3人が順々に狙われる。精神異常の3兄弟の言動やマザーグースを絡めている辺りがどこかユーモラスではあるが、1943年という戦時中の発表作故かそのユーモアもどこか空虚さを覚える。日本では余り馴染みのないマザーグースにはきちんと註がある。訳者が井上勇なのでヴァン・ダインにはきちんと言及しているが、同じマザーグースを題材にした『そして誰もいなくなった』に一切言及がないのが不思議。2021/03/06

飛鳥栄司@がんサバイバー

6
『靴に棲む老婆』の方が馴染みがある人は、比較的若手な読者なのだろう。発表はライツヴィルモノの傑作2作に挟まれており、ミステリ的な意味で埋もれてしまった感じがある。再読して、トリックもエラリーの態度もどことなく雑さを感じた。国名シリーズのように完璧な論理武装はされておらず、最後はエラリーの直感がものをいうので、真犯人をぐうの音もでない程追い詰めていく冷徹さが見られないのだ。それよりも、事件全体を最後の最後でニッキー・ポーターが全部さらっていってしまったので、ある意味どんでん返しを喰らわされた作品だよなぁ。2014/11/12

東森久利斗

3
「靴に棲む老婆」へ改題、クリスティ、カー作品を思わせる妖しげなタイトル。売るための苦肉の策か。スマートな「生者と死者と」のほうがクイーンらしい。都会派クイーンと妖しい伝承は相容れない? 本作の売りであるプロットが、刺身のつま程度なのが残念。2021/05/21

菱沼

2
再々読かも。はるか昔、小学生のときにジュブナイル版で読んだのが最初。以来何度読んでもエラリィがコルトで撃たれる(撃たれないけど)場面が面白い。いろいろあるけれど、エラリィのシリーズはどこかに笑える要素があって、やはり好きだ。2022/11/05

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