内容説明
十歳の子が初めて語ったアスペルガー症候群の世界。本書で述べられていることは、多くの自閉症やアスペルガー症候群の子どもたちの困難や悩みの経験を代弁している。また、本人やまわりの人が前向きになるために必要な知恵、うまく生きていくためのアイデアがいっぱい盛り込まれている。
目次
第1章 ぼくのこと(ぼくとアスペルガー症候群;ぼくの生活について ほか)
第2章 ぼくがちがっているところ(ぼくにはむずかしいこと;ぼくがどう感じているか ほか)
第3章 ぼくの長所(正直さ;ぼくの課題と役に立ったこと)
第4章 ぼくが信じていること(贈り物;自然 ほか)
著者等紹介
ホール,ケネス[ホール,ケネス][Hall,Kenneth]
1989年8月22日、英国、北アイルランド生まれ。8歳のときにアスペルガー症候群と診断され、応用行動分析(ABA)の手法等による行動改善への努力によって生活が一変、それまでの問題が大幅に改善される。算数、コンピュータと冒険物語の本などに特別の関心をもつ。また、一般の人々が自閉症のことを知り、理解することを強く望んでいる。才能に恵まれ、Mensa(高知能指数協会)の会員でもある
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年、東京生まれ。跡見学園から早稲田大学第一文学部に進学、英文学専攻。1985年から5年間オランダとフランスで暮らす。英語、オランダ語の児童書翻訳に意欲を燃やす
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めめ
0
当時10歳で自分の特殊性についてここまできちんと認識できるなんてすごい。何よりすごいのは、自分が苦手なことを理解できていて、しかもどうすればそれを良い方向へ変換できるかいろいろ工夫しながら生活している点。早期診断と適切なかかわり方でここまでしっかりした子が育つんだなあ。「ぼくはアスペルガー症候群であるほうが好き」というのは、大人でもなかなか言えないかっこいい台詞だと思った。2012/06/04
ばん
0
他の資料を探している時にふらっと図書館で立ち読み。胸が痛む。2012/05/21
ごん
0
IQ高い子だし、応用行動療法だし、ささっと読んで、もう奥にしまっていいかなと思ってたけど、いろいろ参考になるところとか周りと共有したいところがあった。どこか覚えてないのが痛いけど。2024/12/26