出版社内容情報
「座談会-ドラマの中の死と救済」「演出家は『死と再生』をどう表現したか」「《ジークフリート》の『笑い死』と《トリスタン》の『愛の死』」等,興味つきない論文を多数掲載。
内容説明
本書は、ワーグナーに関する最先端の思索を収めた「論文集」であると同時に、その一年の内外のワーグナー情報を集めた「記録集」でもある。そして各巻の個性を明瞭にするために、「論文集」の部分を、何らかのテーマによる特集とすることにした。本書の特集のテーマは、死と再生である。
目次
特集・死と再生(座談会―ドラマの中の死と救済;“ジークフリート”の「笑い死」と“トリスタン”の「愛の死」;演出家は「死と再生」をどう表現したか―死なないエルザから死んでしまうアムフォルタスまで ほか)
エッセイ(『ワーグナー家の女』という戯曲;論考・ワグネリアン、シェーンベルク?;ワーグナー音楽の書き方・ワーグナー、そしてヴェルディ)
公演情報一九九九(バイロイト音楽祭レポート一九九九―“ローエングリン”新演出で六年ぶりに登場;ザルツブルク復活祭音楽祭の“トリスタン”;G・フリードリヒとH・クプファー演出 ほか)
書評(『ヴァーグナー大事典』・良識と健全な批判に基づく学際的アプローチ;『ワーグナーのヒトラー』・反ユダヤ主義をめぐって;海外書評・ワーグナーの書簡目録など ほか)