内容説明
限定された砂箱という「場」(トポス)に、人間存在の在り様が示される―。二人の叡知が語り合う新しい〈知〉への誘い。
目次
箱庭療法と〈私〉
1 〈自由に創ること〉の楽しさ
2 豊かなイメージの世界
3 〈癒やす〉意味とその働き
4 隣接する領域とのかかわり
5 箱庭・その哲学的パフォーマンス
6 近代科学と新しい〈知〉のあり方
新しい都市論と箱庭表現
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュリ
2
なぜ箱庭療法で治るのか知りたくて読んでみた。ただ箱庭を作るだけではだめで、そこに治療者がいることに意味があるらしい。治療者の態度が大切。2023/01/27
あすか
1
衝撃的だった。 親子ネコを寝かせて並べる女の子の事例は特に引き込まれた。 臨床としての箱庭療法の事例から哲学・心理学・都市論まで話をつなげていくのが面白い。2023/02/09
たらこ
1
心理臨床家と哲学者の対談。箱庭療法には自由さが重要であると言いながらも、河合先生が度々、まずは「科学的」な方法に触れている、慣れている必要があるというところが、すごく納得。枠組みを超えるには、まず枠組みを知らなくてはいけない。2011/10/13
稚魚
0
会話形式で箱庭療法を素材として人間の心のありようについて話しているのでわかりやすいです。よく言われるみたいですが、河合さんの対談本は難しいことをわかりやすく話しているという一定の評価があるようでまったく同感です。おすすめの本です。
ꪔ̤̥ ꪔ̤̮ ꪔ̤̥
0
箱庭療法について哲学者と心理学者が語り合う。共通感覚論についても言及されていた(触覚と視覚)けれど、いまいち関係が見えてこなかったような…。2012/06/27