「長生き」が地球を滅ぼす―現代人の時間とエネルギー

電子版価格
¥1,408
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

「長生き」が地球を滅ぼす―現代人の時間とエネルギー

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784484062020
  • NDC分類 460.4
  • Cコード C0040

内容説明

生物的時間。この新しい時間の見方を使って現代社会を眺めてみると、少子化、高齢化、エネルギー問題等々、今日の日本が抱えている問題は、すべて時間の捉え方が偏っていることに起因すると著者は主張する。良く生きるとは、良い時間を生きること。良い時間をつくりだすために、そして現代人を「時間の奴隷」状態から解放するために、歌う生物学者が提起する時間観のコペルニクス的転回の書。

目次

プロローグ 東京は悲しいところ―ネズミなみの人口密度で暮らす異常さ
第1章 動物の時間―動物によって時間は異なる
第2章 動物のエネルギー消費―恐竜は意外に小食だった
第3章 エネルギー問題を考える―日本人はゾウなみのエネルギーを使う
第4章 現代人の時間―人はエネルギーを使って時間を早める
第5章 ヒトの寿命・現代人の寿命―縄文人の寿命は三〇歳
第6章 老いを生きるヒント―意味のある時間は次世代のために働くことによって生まれる
エピローグ 天国のつくり方―ナマコに学ぶ究極の省エネ
付録

著者等紹介

本川達雄[モトカワタツオ]
東京工業大学大学院生命理工学研究科教授。1948年仙台に生まれる。東京大学理学部生物学科(動物学)卒。琉球大学助教授、Duke大学visiting associate professorを経て1991年より東京工業大学教授。専門は生物学。棘皮動物(ナマコ、ウニ、ヒトデ、ウミユリ)の硬さの変わる結合組織の研究や、サイズの生物学の研究をする一方、それをとおして、彼らがどんな独自の世界をつくりあげているかを理解しようと努めている。科学とは自然の見方、つまり世界観を与えるものだという考えのもとに、生物学的世界観を分かりやすく説く著書を執筆している。高校の生物の教科書(啓林館)を執筆しており、理科教育も分かりやすく親しみやすいものにしようという考えから、高校で習う生物学の内容を全70曲の歌にしたCD付き参考書『歌う生物学必修編』(阪急コミュニケーションズ)を刊行。伝統ある参考書(「チャート式シリーズ」数研出版)の改訂にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロア

19
今でさえこの本の内容に反発する人が沢山居そうなのに、初版が出版されたのは約20年前だよ!本川先生はもちろんのこと出版元も勇気あるなぁ。超高齢化社会の到来に備えどう生きるか?を生物学的な視点で考察した内容だけど、エピローグのナマコの話が秀逸。ガクブルものです(笑)2015/06/18

びっぐすとん

15
図書館本。非常に面白かった。体重60㎏の哺乳類の寿命は計算によると26.3年。縄文~江戸時代の平均寿命は31歳。それだけあれば成人し、子供を育て上げられる。現在の寿命80年は生物学的には意味のないエネルギーの無駄使いな上、子孫の分まで使っていることになる。現代人は生きるのに必要な量以上のエネルギーを使っていることに気付かなければならないと高齢化に警鐘を鳴らす。手厳しいが言ってることは正しい。かつての標語「狭い日本そんなに急いでどこへ行く?」ではないが、効率便利の追求が自分達の首を締めることを危惧している。2019/02/07

♡kana*

12
タイトルに惹かれて読んでみたものの、イメージしていた内容と違って、途中まで。2016/06/29

ひまわり

8
衝撃的な題名だけれど生物学の本でした^^「ゾウの時間ネズミの時間」の著者。物理学と生物学の考え方の違いも目からうろこ状態でした。経済を生物学的に論じていくのも面白い。最終的に人間は老いてからどう生きるべきかには大賛成!これからはそうなっていくでしょうね。2013/01/28

たなぴー

3
再読。本川センセが、「生物学的に言えば・・・」と、オブラートに包みながら大変苦い薬を飲ませてくれます。2016/05/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/500406
  • ご注意事項