経済復興―大震災から立ち上がる

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経済復興―大震災から立ち上がる

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  • サイズ B6判/ページ数 172p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480864123
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

内容説明

二〇一一年三月一一日午後二時四六分、東北・三陸沖を震源とする国内観測史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震が東北・関東を襲った。この東日本大震災は地震だけでなく、大津波と原発事故を伴い、人的・物的被害の大きさは戦後最悪のものとなった。だが、このような未曾有の危機にも、必死に立ち向かう人たちがいるのを知るにつけ、わたしたちはお互いに勇気付けられている。こうした状況を踏まえて、今後、数年にわたって取り組むべき「東日本大震災からの復興政策」をここに提言する。

目次

第1章 復興のために何をするべきか(東日本大震災からの復興のための「緊急対策」;推定される直接被害額は一六兆円から二五兆円 ほか)
第2章 災害後の復興史―三大災害後の経済対策をふりかえる(関東大震災における復旧・復興のための財政政策と統制;戦後どのように復興したか ほか)
第3章 東日本大震災からの復興(復興のための街づくり;根本的改革迫られるエネルギー政策)
第4章 これからの財政金融政策(石橋財政は妥当な政策だった;高橋財政の日銀国債引き受けはハイパー・インフレをもたらさなかった ほか)

著者等紹介

岩田規久男[イワタキクオ]
1942生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院修了。現在、学習院大学経済学部教授。深く確かな理論に裏づけられた、幅ひろく鋭い現状分析と政策提言はつねに各界の注目を集めている。著書に『昭和恐慌の研究』(編著、東洋経済新報社、第47回日経・経済図書文化賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zoe

18
震災直後。当時は、円高だった。長期の復興施策と短期の救済策。戦後、関東大震災、阪神淡路を振り返る。ここまでは、誰でも言えそう。具体的に何かするって難しい。善意の支援で配布したお米が転売されるという記事を読んだ朝に。2023/10/16

zoe

11
今回の読後感想とメモ。・学者さんのお知恵をお借りする時。・ニュージーランドの地震後に、自治体の議会が4名の方に復興事業の権限を与えたという事。2024/01/20

壱萬弐仟縁

9
2年ほど前に出た本。文体は簡潔で読みやすい。復興の教訓を踏まえての考察は妥当だと思った。本書ではインフレ目標を4%とする(123頁)と、高め設定されている。実際は、2%とされている。名目成長率を高め、政府収入増を狙い、増税は最後の手段との説明は、説得力をもつ(127頁)。金融政策のみならず、財政政策が車の両輪の如く、うまく機能してこなかったがために、失われた20年とかいう事態になったのだ。日銀や財務省の責任を、庶民の非正規雇用者は声高に叫ぼうと、消費税8、10%は強行されようとしている。内需の根を絶つな。2013/06/02

がっち

6
日銀の国債引き受けをするべしという本。よく言われる話だが、なぜ国債引き受けを実際にしていないのかなどもう少し追求して欲しかった。2012/01/03

どんぐり

2
復興国債を日銀が全額引き受けるべきと提言する。国債の民間引き受けの場合には、民間の貨幣保有額は変化しないが、国債の日銀引き受けの場合は、民間の貨幣保有額が財政支出分だけ増えるというわけである。そしてデフレから脱却しインフレを誘導する政策をとることが肝要だという。 2012/03/18

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