内容説明
図書館、オペラハウス、美術館、博物館、植物園、動物園など、19世紀西欧の都市空間に配された「知の仕掛け」がいかなる進化をとげていったのか―「知の庭園」すなわち「集団の夢の家」(ベンヤミン)の耀いを、明晰な論理と華麗なエクリチュールで描ききる卓抜な空間論。
目次
1 図書館あるいは知の劇場(閲覧室と無限;円環の廃墟;八×八の迷宮)
2 美と情報の交通装置(記憶の終着駅;怪物のエチカ;共和国と「楽しい科学」)
3 差異をいかに上演するか(死体と去勢;スペクタクルとしての動物;進化と廃墟化)