エッフェル塔試論

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エッフェル塔試論

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  • サイズ A5判/ページ数 410p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480823182
  • NDC分類 523.35
  • Cコード C0095

内容説明

1889年のパリ万国博に際して建造されて一世紀余―「近代」と「表象」とをめぐるさまざまな問題を集約的に体現した特権的な記号として虚空に屹立する「塔」を、透徹した論理と輝かしくも華麗なエクリチュールで徹底的に読み解く記念碑的力作。

目次

「無用性」の美学のために
「石」と「鋼」のはざまで
スーラ、コクトー、ル・コルビュジエ
虚空への上昇
技師と曲線
イメージ帝国主義の黎明
「怪物的ヤンキー」対「けちなギリシャ人」
「鉄」から「空気」へ
模型とその設計図
不在の記号の屹立
「近代」あるいは未了の空位期

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいとや

1
エッフェル塔というパリのシンボルがどのような経緯で建設され、取り壊される筈が残り、象徴化されて行ったか、を丹念に紐解く労作。ユイスマンスに代表されるエッフェル塔を受け入れず、ボロクソに文句を言っていた知識人の存在は、現在には想像も出来ない。テクノロジー論やコロニアリズムにまで拡がる試論は非常にエキサイティング。今でもアホな映画で見る事があるが、「吊り下げロープが切れた箱が落ちる」というエレベータの描写は、19世紀のフランス人も危険を感じ、それにエッフェルが対応した結果落ちない構造になった件は愉快。2018/02/25

kuriko

0
「深く知る」ということは面白い。2010/08/08

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