日本語の呼吸

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480816320
  • NDC分類 809.4
  • Cコード C0095

内容説明

『岸辺のアルバム』『ふぞろいの林檎たち』『白石加代子の百物語』などで有名な演出家が、日本語を「声に出す」時の具体的なコツを伝授。思わずナットク。音としての日本語の特質が面白いほどよくわかる。

目次

第1部 実習篇―声に出して読むならこう読め(適切に区切る、それがすべて;「音色」を読み分ける、ということ;読むスピードにもコツがある;音の高低を読み分ける―コトバと音楽)
第2部 特別実習 型のリズムを読む―和歌と漢詩(和歌・短歌をどう読むか;漢詩のリズムを体感する)
第3部 鑑賞篇―音で読む芭蕉(蝉の声・芭蕉の音;鐘は鳴る鳴る…;荒海は見えていたか;秋―鳥の声・隣の物音;風の音・旅の音;虚実の皮膜がたてる音)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

2
「声に出して読みたい日本語、といったってどう読みゃいいんだ」という著者のあとがきに思わず笑ってしまったがまさにその通り。句読点、間、静と動、音色といった日本語の特性を丁寧にガイドしてくれる。名文を味わい深いものにしてくれる珠玉の一冊。2012/05/08

なお

1
言葉は音色。俳句や短歌、漢詩のように限りある枠で表現するのは凄いなと思った。そして、それを分かりやすく説明していて読みやすい。2012/02/18

真水

1
謡の楽譜の合理性に納得。息の使い方や強弱の付け方は面白い。2011/11/03

Darbytime

0
声に出して日本語を読むための本。意味伝達の正確さについては、文章より音声化したほうがより正確さが高まるのは確かにと思った。松尾芭蕉論はちょっと長い。でも、他の部分はとても参考になる。以下覚書:間は①息を止めるが吸わない②息を止めてちょっと吸う(止めて自然に吸う)③息を止めてしっかり吸う:日本語は音色で絶対的な音はなく、その周囲に音がある:早すぎると子音が聞こえなくなる:スピードは場面に合わせる:高低を繰り返しながら最後の音に行き着く。:2音めを丁寧に話す2019/05/11

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