シュタイナー・コレクション
照応する宇宙

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 394p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480790736
  • NDC分類 169.34
  • Cコード C0310

内容説明

外なる宇宙に直接導くのは感覚であり、内なる宇宙に直接導くのは感情である。だが、この感覚と感情こそが、その奥に秘められた宇宙への道を、壁のようにさえぎっているのだ。外の現実と内の現実に分け入り、その間に橋を架けようとする秘教的な講義『マクロコスモスとミクロコスモス』。他に補足的な講義1編を収める。全編本邦初訳。

目次

第1部 マクロコスモスとミクロコスモス(ウィーン)(物質界と霊界;感覚の限界;内面世界の限界;エクスタシー;内への沈潜 ほか)
第2部 感性界、魂界、霊界を巡る輪廻の諸相(一九一〇年三月一九日)(臨死体験;記憶のパノラマ;内が外に変わる;アストラル体の浄化;人生の三段階 ほか)

著者等紹介

シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861‐1925。ドイツの思想家。人智学(Anthroposophie)の創始者。クラリェヴェク(現クロアチア領)に生まれ、ウィーン工科大学に学ぶ。1883年から97年、キュルシュナー国民文学叢書のために『ゲーテ自然科学著作集』全5巻を編纂する中で、ゲーテの有機体思想、とくに形態学に深い解釈を加え、新しいゲーテ研究の道を開いた。1902年、神智学協会ドイツ支部設立にあたり、書記長に選ばれたが、以後新しい総合文化の必要を説き、その基礎となるべき人間観や宇宙観を、霊界のヒエラルキア、輪廻転生、存在界の三区分(物質界、魂界、霊界)、死後の世界の存在、等の観点から多面的に論究した。すべての人間の中には、特定の修行を通して高次の認識を獲得する能力がまどろんでいるが、この認識の上に立てばこれらの問題を近代自然科学と同じ厳密さで探究できると主張し、この行法を『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』の中で提示する一方、『神智学』と『神秘学概論』の中で、以上の諸問題に近代的な認識批判の立場にとっても受け容れられるような表現を与えようと努めた

高橋巌[タカハシイワオ]
東京代々木に生まれる。慶応義塾大学卒。戦中戦後の混乱の中でヘッセの『デーミアン』と出会い、その延長上で、ドイツ浪漫派、ルドルフ・シュタイナーの研究を続ける。ドイツのミュンヒェン、シュトゥットガルト、ハンブルクに留学後、85年日本人智学協会を設立、今日に至る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

1
著者の世界観は、神智学に基づくもので、ブラヴァツキー夫人が創設した神智学協会による影響を受けている。神智学はキリスト教・仏教・ヒンドゥー教・古代エジプトの宗教をはじめ、さまざまな宗教や神秘主義思想を折衷したものであり、多くの芸術家・文筆家たちにインスピレーションを与えたといわれている。本作も明らかに、その兆候が著しい作品だ。ただ、残念に思うのは、訳者による解説で、明らかに仏教史と、その教義に誤りが見られる。2014/08/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/503714
  • ご注意事項