内容説明
前代の走者が迷いつまずいた地点から日本人の思想を問いかえす。
目次
転向研究（転向の共同研究について；後期新人会員―林房雄・大宅壮一；虚無主義の形成―埴谷雄高；翼賛運動の設計者―近衛文麿；翼賛運動の学問論―杉靖三郎・清水幾太郎・大熊信行；軍人の転向―今村均・吉田満；転向論の展望―吉本隆明・花田清輝）
太宰治とその時代
坂口安吾・清水幾太郎・伊藤整
共同研究の方法
転向研究の方法
すれちがい―哲学入門以前
死んだ象徴
素材と方法―『思想の科学』の歴史の一断面
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大村秀樹
1
大学の講義で鶴見俊輔を取り扱っていて興味を持ったので読みました。全体的に興味深い内容が多く見られ、一読の価値ありだなあと思います。個人的には、この本の最終部で鶴見の文体が柔軟性を増し、のびのびとした印象を持った点（特に太宰を扱った章は良かったです）が良いなあと思いました。2018/12/05
ouosou
0
『悼詞』の代わりに登録。2016/03/07
