三好行雄著作集 〈第5巻〉 作品論の試み

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三好行雄著作集 〈第5巻〉 作品論の試み

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  • サイズ A5判/ページ数 456p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480700452
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C3095

内容説明

「三四郎」「暗夜行路」「奉教人の死」「野火」「金閣寺」等の作品論のほか、方法論をめぐる論考6編を収める。

目次

鑑賞と批評
迷羊の群れ―「三四郎」夏目漱石
仮構の〈私〉―「暗夜行路」志賀直哉
芸術と人生―「奉教人の死」芥川龍之介
青春の虚像―「檸檬」梶井基次郎
罪業の世界―「業苦」嘉村礒多
歴史への序曲―「夜明け前・序の章」島崎藤村
虚無の美学―「禽獣」川端康成
徒労―「赤蛙」島木健作
戦争と神―「野火」大岡昇平
背徳の倫理―「金閣寺」三島由紀夫
作品論の方法
作家論の形の批評と研究
研究者の文体
解釈の〈技術〉
シンポジウムのあとに―「日本近代文学」第35集瞥見
テクストと注釈

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うぴー

2
「三四郎」や「金閣寺」といった著名な作品に関する論文のほか、作品論を含む文学研究の方法に関する論考が掲載されている。社会の流れや作家の人生から作品を解釈する従来の作品論とは異なり、作品を通じて社会や作家の作風の解釈に取り組んでいる点に特徴があるようだ。例えば芥川龍之介「奉教人の死」において典拠のストーリーが取捨選択されていることに着目して、当時主流だった自然主義において芸術と人生が相関関係に措定されていたことに対抗し、実生活よりも芸術を優先する人生観を提示する作者の意図を見出す主張が印象的だった。2022/09/29

紅藍

0
近現代文学のいくつかの作品についての論文集。既存の研究との距離の取り方は見習いたいが、この人だからできてるっぽい雰囲気もある。2016/02/09

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