出版社内容情報
1973年、ドラゴンと呼ばれた男は32歳で逝った。その後も絶えることなく神話化されるブルース・リー。子役時代を含め、その全体像を描き出す。
内容説明
ブルース・リーこと李小龍は、単なるクンフー俳優ではない。香港映画界に天才子役としてデビュー。メロドラマで観客の紅涙を絞らせ、アクション映画の地図を塗り替えた。享年32歳。疾風のごとき人生。アジア人の容貌ゆえにハリウッドでは差別され、ドイツ人の血を受けていたため、香港でも疑惑の眼を向けられた。この天才俳優の全作品を分析、洋の東西を越えたその哲学を論じる、アジア映画研究の決定版。
目次
第1部(李小龍以前と以後;李小龍の生涯)
第2部(『金門女』;一九五〇年代の香港映画界;『細路祥』と『苦海明燈』;『慈母涙』から『人海孤鴻』;童星とは何か;アメリカでの武者修行;李小龍の著述活動;ハリウッドでの活躍)
第3部 (香港功夫映画のあゆみ;『唐山大兄』(『ドラゴン危機一発』)―移民労働者
『精武門』(『ドラゴン怒りの鉄拳』)―抗日ナショナリズム
『猛龍過江』(『ドラゴンへの道』)―西欧との対決
『死亡遊戯』―修復と神話化
李小龍の行動様式
ナショナリズムと香港の表象
李小龍の後に
ブルース・リーとイエス)
著者等紹介
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年生まれ。東京大学にて宗教学を、同大学院にて比較文学を専攻。映画と言語芸術を中心に、料理から漫画まで文化現象を批評。伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
田中峰和
さとうしん
リEガン
ほたぴょん