ちくま文庫<br> 快楽としての読書 海外篇

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ちくま文庫
快楽としての読書 海外篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 466,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480429384
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ホメロスからマルケス、クンデラ、カズオ・イシグロ、そしてチャンドラーまで、古今の海外作品を熱烈に推薦する20世紀図書館第二弾。

内容説明

中身があって、面白くて、書き方が洒落ている。そして、その本をすぐに読みたくなる。それが丸谷書評の魅力だ。海外の傑作を熱烈に推薦した114篇。聖書とホメロスの新訳を味わい、中世フランスの村の記録に驚く。ナボコフ、クンデラ、エーコ、カズオ・イシグロ、そしてマルケス、バルガス=リョサの魅力を語り、チャンドラー、フォーサイスを楽しむ。書評傑作選第二弾。

目次

1 イギリスの書評に学ぶ(イギリス書評の藝と風格について;マンゾーニ『いいなづけ』の書評を書き直す;カズオ・イシグロ『日の名残り』の書評に書き足す)
2 書評114選(シャガールの油絵のやう―アファナーシエフ『ロシア民話集』;愛のかたち―アルベローニ『友情論』『エロティシズム』;アッラーの恵み―『アラビアン・ナイト』;人間として生きることの誠実さ―W.H.オーデン『オーデン わが読書』;色名帖―ポール・オースター『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』 ほか)

著者等紹介

丸谷才一[マルヤサイイチ]
1925年山形県鶴岡生れ。68年「年の残り」で芥川賞、72年『たった一人の反乱』で谷崎賞、74年『後鳥羽院』で読売文学賞、85年『忠臣蔵とは何か』で野間文芸賞、88年「樹影譚」で川端康成文学賞、99年『新々百人一首』で大佛次郎賞、2001年菊池寛賞、03年『輝く日の宮』で泉鏡花賞と朝日賞、10年『若い藝術家の肖像』(ジェイムズ・ジョイス)の翻訳で読売文学賞を受賞。2011年、文化勲章を受章した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

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2013.02.04(つづき)丸谷才一著。 2013.02.04 ルチーア(恋人)と村の若者、レンツォ。 司祭と下女、ペルペートゥア。 領主ロドリーゴ。 弁護士も弱腰、手土産たる四羽の鶏も受け取らず返す始末。 修道院のクリストーファロ神父は、領主との対決を決意。 領主と老召使。 (引用文) 三人の客を乗せた船、コーモ湖。 ドン・ロドリーゴの→型が、館が見える。 ルチーアは、こっそりと泣いていた。 恋人たちの流浪が始まる。 ルチーアは、カプチン会の院長の世話で、修道院実力者に託される。2013/02/04

i-miya

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2013.01.29(つづき)丸谷才一著。 2013.01.29 1.イギリスの書評に学ぶ。 ◎英書評の藝と風格について。 篠田一士、ともに、英文の大学院生で、ともに英国雑誌『ニュー・ステイツマン』を定期購読していた。 プリチェットの長文書評「いろんな本」(『Books in General』) スクラップブック。 書評というジャーナリズムこそ社会と文学を具体的に結びつけるものだからである。 ジャーナリスト書評家、ジョン・レイモンド。  2013/01/29

i-miya

46
2013.03.15(つづき)丸谷才一著。 2013.03.13 『フロベールの鸚鵡』(ジュリアン・バーンズ)。 とにかく才気煥発である。 着想、技巧ともに優れている。 鸚鵡のはく製、2つある。 (1)ルーアンの市立病院(文豪の生家で、今は記念館)。 (2)ルロワッセの記念館、読者をはらはらさせる技。 ◎日本にはない型の美術評論-ジョン・バージャー『見るということ』(ちくま学芸文庫)。 ロダンの性欲の強さ-バルザック像、習作では、右手の位置。 2013/03/15

i-miya

42
2013.01.26(初読、初著者)丸谷才一著。 2013.01.25 (カバー) 中身があり、面白く、しゃれている、読みたくなる丸谷書評の魅力、114編。 中世フランスの記録、ナボコフ、クランデ、エーコ、カズオ・イシグロ、マルケス、ガルバス=リョサからチャンドラー、フォーサイスまで。 2013.01.26 (丸谷才一) 1925、山形県鶴岡市生まれ。 1968、芥川賞、『年の残り』。 2013/01/26

i-miya

40
2013.03.20(つづき)丸谷才一著。 2013.03.19 スパイ小説のパロディ。 バージェスの世界。 ◎ブラック・スワンの歌-アントニイ・バージェス『エンダビー氏の内側』。 多作-バージェス。 ◎音楽の状態に憧れる-アントニイ・バージェス『ナポレオン交響曲』。 スウィフト『ガリバー旅行記』や、フィールディング『トム・ジョーンズ』など、18世紀作品、思い出せばわかるが、雄大で、しかも精緻に語られる冗談という性格の系列がある。 男らしく知的で、突飛で、まじめなのか、ふざけているのかわからない風情。 2013/03/20

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