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悪いやつの物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 499p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480427373
  • NDC分類 908
  • Cコード C0193

出版社内容情報

二壜のソース(ダンセイニ) 酒樽(モーパッサン) 桜の森の満開の下(坂口安吾) カチカチ山(太宰治) 手紙(モーム) 或る調書の一節(谷崎潤一郎)など22篇

内容説明

召しませ、悪の華。ダンセイニ、モーパッサン、坂口安吾など21篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まかあい

4
ラストの5作品が、さすがです。一気にに読んでしまった。2016/07/26

石綿

3
古今東西、色々な作家の”悪いやつ”の話を集めた短編集。悪いやつと一口に言っても、根っから改心の余地のない者から小悪党まで様々なタイプがいる。坂口安吾の「桜の森の満開の下」が目当てだったのだけれど(春なので)、満開の桜の美しさに闇や狂気を感じる人は多いのだろうと思った。全体的に後味が悪い話が多く、内容が内容なので「面白かった」と手放しには言い難いけれど、読んでよかった。考え込み始めれば深い本。2016/04/08

tokko

3
坂口安吾の「桜の森の満開の下」が、このようなアンソロジーに収められると印象が変わるのか、興味があって読んだ。これだけ横綱級の作品に囲まれていながら、「桜の森の満開の下」が始まると独特の雰囲気がただよい出す、改めて感じ入った。他にも『伊勢物語』の「芥川」を彷彿とさせる、檀一雄の「光る道」も印象に残った。「美」と「怖」とを併せ持つ紙一重の微妙なニュアンスは、やはり日本人でないと描き出せないのだろうか。2011/02/27

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