内容説明
奇想を元にして、大いに悪ノリした「ぶっとび小説」。思わず噴き出す17編をご紹介します。パスティーシュの謎を開陳する自著解説付。
著者等紹介
清水義範[シミズヨシノリ]
1947年名古屋生まれ。愛知教育大学卒業。『蕎麦ときしめん』『永遠のジャック&ベティ』などでパスティーシュの手法を用いて話題になる。1988年『国語入試問題必勝法』で吉川英治文学新人賞を受賞。その後もパスティーシュ作品を数多く発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小梅
60
「学名と和名」が面白かった。若干くどい作品も含まれるが面白かった。2014/08/27
ふう
14
二の巻に続きこちらも抱腹。「スノー・カントリー」の西田の頑張りに泣き笑い、「学名と和名」の疋目がいつか幸せになって欲しいと切に願うw 「決裂」なんてほんとにありそうだもんなー 「文字化けの悦楽」の官能小説、なんとなくエロさがわかって面白い。文字の順番が違っても意味が通じちゃうみたいな現象を思い出した(タイポなんとか?)2017/09/19
NADIA
14
タイトルに惹かれて読んでみたけど、エッセイと小説の中間のような短編集。タイトルの「全国まずいものマップ」は面白く読んだが、他は今の気分に合わなかった。ツボに入ると癖になって読み続けそうなシリーズだと思うが。2016/11/21
還暦院erk
7
蔵書。仕事の合間に読むには早世作家よりこちらだな。百人一首の「歌謡曲訳(?)」が力作。多少ネタが古くて「あの人は今」的な歌手も出てくるが。元ネタ全部わかったわたしは40年前のテレビっ子なのさ。2015/07/29
siomin
5
奇想をもとにして歯止めなく言葉を暴走させた小説を集めた一冊。どの小説もぶっとびすぎて、なんともいえない。「文字化けの悦楽」は執筆するのも校正するのも相当大変だったと思われました。2022/01/03