内容説明
禅は世間の常識を疑ってかかる。この世で生きていくうえで常識はたしかに必要だが、それは往々にして私たちの精神を不自由にもする。禅が何より大切にするのは、心を解き放つこと。常識に潜む邪気に無邪気で向き合うのだ。禅語と呼ばれることばの数々には、そうした禅の真髄が意味深長に、ときに韜晦まじりに表れている。自然と和しながら人為の常識を覆す禅語の宇宙、その豊饒を、高僧の墨蹟と達意の文章で綴る。
目次
年新た
春立つ
夏来り
秋を訪う
冬篭もる
無季
著者等紹介
玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956年福島県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。1983年より臨済宗大本山天龍寺専門道場で修行。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。「中陰の花」で第125回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
59
【「古心」にまみえる】禅語を春夏秋冬の季節ごとに紹介する書。単行本は2005年、文庫は08年刊。解説は江上剛。巻末に、禅語索引・出典一覧(重宝!)。「あとがき」に、<自分自身、出版後に最も頻繁にひらいた本は、この本かもしれない。むろんもっと優れた禅語の本はたくさんあるし、自分が書いているわけだから調べ物に役立つわけでもない。/どうやら、文章を読み返しているのも確かなのだが、実はときどき老師たちの墨跡が見たくなるのかもしれない。そんな気がする>とあるが、掛け軸を通し老師たちに日々相見できる幸せに合掌🙏 ⇒2025/10/01
coldsurgeon
3
禅は常識を疑ってかかる。常識はこの世で生きていくうえで必要なものだが、往々にして私の精神を不自由にする。禅が何よりも大切にするのは、「放下」心を解き放つこと。常識に潜む邪気を無邪気で向き合う。禅語には、そうした禅の神髄が意味深長に、時に隠れるように表現されている。人為の常識を覆す禅語の豊かさが、とても快い。2014/08/21
Hideki Ando
1
『禅語遊心』という題名がまたよい。各月ごとに禅語を解説していくというスタイル。墨書もあちこちに入っていて、お得な一冊ではないだろうか。たまには禅語にふれ、「遊」んで見たいと思う。2014/07/02
彩美心
0
どの禅語も素晴らしい。禅はやっぱりいいなぁ。生きる指針を与えてくれる。図書館で借りたが、この本買おう。何度でも読みたい本だ。2016/07/15
sa-ki
0
月別に禅語を分かりやすく解説。禅の精神を理解するのは難しいけど、禅の個人主義は私に合ってそう。言葉で季節感を感じられるのもいい。2009/02/01




