出版社内容情報
突き当たった「伝統」の桎梏。そして縄文の美の発見。彼が対決した日本の伝統とははたして何か。問い続け格闘し続けた軌跡を追う。
内容説明
『今日の芸術』に続いて1956年に刊行された『日本の伝統』もたちまちベストセラーとなった。法隆寺壁画焼失のわずか数年後「法隆寺は焼けてけっこう」「自分が法隆寺になればよいのです」と言い放った太郎に対し、巷は賛否の渦で騒然となる。西洋への追従の裏返しとしての「伝統主義」を真っ向から否定し、縄文の美を発見し、雪舟の絵に挑みかかった50年代から60年代、岡本太郎は一画家から完全に脱皮し、独自の思想を背景にもつスケールの大きな芸術家へと変貌を遂げる。本巻ではその軌跡を追い、彼がこの時期集中的に「対決」した「日本の伝統」とは何だったのかに迫る。
目次
縄文土器論―四次元との対話
日本の伝統
雪舟は芸術か
伝統論争(対談)
日本再発見―芸術風土記
伝統と創造
伝統と現代造形
伝統とは何か
著者等紹介
岡本太郎[オカモトタロウ]
1911‐96年。父は漫画家・岡本一平、母は作家・岡本かの子。29年渡仏、抽象芸術、シュルレアリスムの運動に参加。パリ大学で民族学、哲学を学び、バタイユらと活動を共にした。40年に帰国、42年中国戦線に出征。46年に復員後、花田清輝らと「夜の会」を結成し、アヴァンギャルド芸術を推進した。『今日の芸術』『日本の伝統』はベストセラーとなった。70年、大阪万博テーマ館のプロデューサーとして「太陽の塔」を制作。以後、テレビをはじめとするあらゆるメディアを通じて発信と行動をつづけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
哲
ラウリスタ~
J. Tamura