内容説明
ふつうの子育てが難しくなってきている。子供をめぐる相次ぐ犯罪。家庭の外にも危険はあふれているが、本当の危機は家庭内にこそある。かつては特殊な家庭にだけ起こると思われていた児童虐待、親殺し、子殺しといった事件は、ほんの少しの親子関係のゆがみが引き起こす、今やどの家庭にでもあり得るものとなってしまった。子供を愛するがゆえに、かえって病の構造を抱えてしまうのはなぜか。子供が幼児期から自立するまでを無事に過ごすために、親ができることを考える。
目次
序章 「ふつう」がどんどん遠くなる(「ふつう」が難しい;わが子の事件かもしれない ほか)
第1章 「お子様」な親たちの罪―虐待の誘惑をどう斥けるか(「育てられる者」から「育てる者」へ;ネグレクト―自覚なき悪意の怖さ ほか)
第2章 「あの子と同じ」という抑圧(「お受験殺人」とはなんだったのか;少子化・晩婚化・階層化とお受験 ほか)
第3章 格差拡大の恐怖が、親子を脅かす(子供の「階層化」の亢進;「親の関心」は経済力に勝る ほか)
第4章 子供の自立にどうかかわるか(思春期の危機は誰にでも訪れる;暴力衝動をどう発散させるか ほか)
著者等紹介
長山靖生[ナガヤマヤスオ]
1962年生まれ。評論家。歯学博士。鶴見大学歯学部卒業。歯科医のかたわら、文芸評論、社会時評などを通して、近代日本のイメージを刷新する仕事を手がける。1996年『偽史冒険世界』(ちくま文庫)で大衆文学研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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