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ちくま新書
国際政治の見方―9・11後の日本外交

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062796
  • NDC分類 319
  • Cコード C0231

出版社内容情報

冷戦の終焉、9・11事件は、国際政治をどのように変えたのか。
日本外交は以前と同じでよいのだろうか。激動する世界と
日本外交の見方が変わる、現代人必読の書。

内容説明

冷戦の終焉、9・11事件を経て、国際政治は劇的に変わった。破綻国家への介入や平和維持のための武力行使が求められる現代にあって、日本外交は、これまでのような腹の探り合いによる二国間外交でよいのか。日米安保の枠組みを前提としつつも、アジアとどのようにかかわっていけばよいのか。アジア諸国との歴史問題および憲法の制約のある日本が、英・仏・独のような「普通の国」として、国際社会で一定の存在感を発揮することは果たして可能なのか。歴史を振り返り、最近の国際政治上の大きな出来事を検証しつつ国際政治と日本外交の関係をとらえ直す、現代人の必読書。

目次

序章 国際政治はどう変わったか(朝鮮戦争―第二次世界大戦後の世界変動1;ベトナム戦争―第二次世界大戦後の世界変動2 ほか)
第1章 「普通の国」としての日本を考え直す(日本の外交路線―一五年ごとの修正;日本流「普通の国」の三つのモデル―英・独・仏 ほか)
第2章 日本のアイデンティティーと国際関係(日本のアジア的アイデンティティー;日本のアメリカ研究―畏怖・インスピレーション・失望 ほか)
第3章 二国間から多国間へ(日米同盟とアジア;日本の二国間外交 ほか)

著者等紹介

猪口孝[イノグチタカシ]
1944年新潟県生まれ。東京大学教養学部卒業後、マサチューセッツ工科大学大学院で政治学博士号取得。東京大学東洋文化研究所教授、国連大学上級副学長などを経て、中央大学法学部教授、法制審議会委員、日本学術会議会員。政治学、国際関係論、日本政治研究専攻。著書に『国際政治経済の構図』(有斐閣、サントリー学術賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

17
戦後政治史などの観点から、日本の外交を考えたもの。アメリカが弱体化の道をたどってゆくのは、著者にとってはおそらく予想外のことであろうが、日本人のアイデンティティに対する考察は鋭い。日本人は、培われてきたプライドを見直し、謙虚な気持ちで(特に東アジアの)外交を行わなければならないと感じた。2013/12/08

James Hayashi

15
再読不要2019/09/22

にゃん吉

3
9・11同時多発テロ発生、アメリカの対イラク戦争後の頃の著作。序章で、アメリカとどう付き合うか、アジアとどう関わるか、国際機構とどう関わるかという、日本外交の三つの問題を設定し、直接の回答を与えるというのでなく、読者の思索を深める一助にという本書の意図が書かれています。その意図に沿うということか、省略して書かれたカンジのする分かりにくい箇所もありましたが、設定された問題は、今に引き続くものでもあり、興味深く読めました。2020/09/26

おらひらお

2
2005年初版。ちょっと前に読了。わりとオーソドックスな筆致かな?2018/06/20

susue

0
エッセイ調の軽い本2016/10/13

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