ちくま新書
現場主義の人材育成法

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062383
  • NDC分類 336.47
  • Cコード C0234

内容説明

「若者に夢・希望がない」―そんな通説を覆すような、グローバルに考え地域を足場に行動するたくましい若者が育ちはじめている。「地方は衰退している」―そんな俗説をものともしない、地域経済の核となるリーダーが続々と誕生している。学校で、仕事場で、地域でどうやって人を育てるか。一番効果的なのは、「現場」の風にあて、最先端に触れさせ、彼らが自ら考え、動けるような環境作りをすること。これまで、労務管理あるいは教育論としてしか語られてこなかった「人材育成」「後継者養成」の本質を、三〇年にわたる著者の実践を通して明らかにする待望の書。

目次

序章 中国の「現場」で修業する女性後継者
第1章 「現場」が学生を変える
第2章 「私塾」と「現場」が人材をつくる
第3章 「地域」の「現場」が人材をつくる
第4章 「私塾」が「後継者」を変える
第5章 「最後尾」の「地域」が日本を変える
終章 「現場」に立って自分を「勇気」づける

著者等紹介

関満博[セキミツヒロ]
1948年富山県生まれ。71年、成城大学経済学部卒業、76年同大学院博士課程修了。東京都商工指導所、専修大学助教授等を経て、一橋大学大学院商学研究科教授。経済学博士。地域産業論、中小企業論が専門。著書に『フルセット型産業構造を超えて』(中公新書、エコノミスト賞)、『空洞化を超えて』(日本経済新聞社、サントリー学芸賞)、『上海の産業発展と日本企業』(新評論、大平正芳記念賞特別賞)など多数がある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼっこれあんにゃ

6
☆ 一橋大学商学部で地域産業を教える著者は、中国や地方都市の工場など、先端の現場で夏合宿を行い、知識だけでなく先輩たちの持つ熱気や情熱を学生達に感じさせるように指導をしています。本書の主旨は、指導者が先端の現場に身を置き、相手に世の中の先端を実感させれば、相手にやる気が起きて育って行くとの事。著者の教え子達が中国の生産業の集積地で激アツの深圳テクノセンターにインターン留学し、見違えるほど成長した例があげられています。人を育てるのはコミュニケーションが大事である事を改めて認識することが出来ました。 2021/01/24

ぼっこれあんにゃ

3
◎人材育成の秘訣は、『先端』の『現場』に導き、『勇気』と『希望』を抱かせることだと言う。著者はこれまで様々な『現場』で、中小企業の担い手や、地域産業振興に携わる若手の育成に関わってきたが、どこでも上記のように、若者を先端の現場へ放り込むようにしているとのこと。講義だけではなく、酒を酌み交わしながらの人と人の付き合いで、若者達に気付きを与え続ける著者の指導に感動しました。確かに一流の人とあったときのインパクトや気付きってハンパじゃありませんからね。2016/07/19

hachiro86

1
熾火に点火することがこの人は本当にうまい2009/02/08

denken

0
学校育ちのままじゃあ,別世界のようで,やる気はでませんわね。リアルを痛感させることの重要さ。2012/12/07

hwconsa1219

0
現場・最先端・相手への関心の3点を終始持ち続けること、が肝要とのこと。様々な経験談などが書かれていて非常に面白いのですが、少々雑多な印象が。…いずれにしても、この作者の方に教わった学生さん達はうらやましい。2012/04/04

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