内容説明
「食」が今、さまざまな危険にさらされている。しかし、食の絶対安全とはなにか?盲目的にゼロリスクを求めていいのだろうか?リスクをリスクとして、冷静に受け止めるにはどうしたらいいのだろう?BSEが猖獗を極めた時期にスコットランドに暮らした内科医が、科学的な視座から国内外BSE騒動の深層を分析、背後に潜む社会病理を精察するとともに、現代人が直面する食のリスクとその対処法をさぐる。
目次
第1章 プリオン病の生物学
第2章 ヨーロッパでのBSEとvCJD
第3章 日本でのBSE問題の本質
第4章 日本でのvCJDのリスク
第5章 BSEの社会病理
第6章 BSEの教訓を生かす
著者等紹介
池田正行[イケダマサユキ]
1956年東京神田に生まれる。82年、東京医科歯科大学医学部卒業後、関東逓信病院、国立精神・神経センター神経研究所、旭中央病院を経て、90~92年、英国グラスゴー大学ウェルカム研究所主任研究員。現在、新潟県にある国立犀潟病院にて、痴呆症、重度心身障害、神経疾患の診療に従事。認定内科専門医、米国内科学会会員、神経内科専門医、医学博士。Lancet,BMJ,Brain Research等に論文を発表
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感想・レビュー
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Humbaba
3
絶対的な安全を求めたら,そのためのコストは膨大なものとなる.健康を得るための必要な処置をしないのは問題だが,それを過剰に求めるのもまた問題である.具体的にどのくらいの問題であるかを調べて,自分がどこまでそれを許容するかを考えることが大切である.2011/10/23
オランジーナ@
1
リスクコミュニケーションの話。文章が好きではなかった。2015/08/09
numainu
0
評価B2005/10/31
ottohseijin
0
ゼロリスク症候群にしても、官僚の対応にしても、それを叩く人たちも、既視感ありありでした。新型インフル流行前に読んでおけばよかった。池田先生のHP> http://square.umin.ac.jp/~massie-tmd/mednijo.html2010/04/28
owlman
0
愚かと言われようとも、よくわからない事には警戒する。立派な説であっても、信頼できなければ納得しない。2018/03/24