ちくまプリマーブックス<br> アフガニスタンの診療所から

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ちくまプリマーブックス
アフガニスタンの診療所から

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480041708
  • NDC分類 K498
  • Cコード C8336

内容説明

ペシャワールで「らい根絶治療」にたずさわり、難民援助のためにアフガニスタンに診療所を開設、現地スタッフを育成して農村医療・らい治療に力をつくす1人の日本人医師。貧困、政情不安、宗教対立、麻薬、戦争、難民。アジアのすべてが凝縮したこの地で、小さな民間の支援団体がはたす国際協力の真のあり方。

目次

帰郷―カイバル峠にて
縁―アフガニスタンとのかかわり
アフガニスタン―闘争の歴史と風土
人びととともに―らい病棟の改善と患者たちとのふれあい
戦乱の中で―「アフガニスタン計画」の発足
希望を求めて―アフガニスタン国内活動へ
平和を力へ―ダラエ・ヌール診療所
支援の輪の静かな拡大―協力者たちの苦闘
そして日本は…

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゃが

49
1993年の著作で、そのころ若い人に勧めていた一冊だった。本来は「丸腰のボランティア」でアフガニスタンの人びとに手を差し伸べておられた中村哲さん、無念の一言です。2019/12/05

ochatomo

15
中村哲氏によるアフガニスタンに最初の診療所を開設して1年経過後1993年の著作 『活動の軌跡をふりかえって“ともに自らを問う”つもりで、私なりに力をこめて書きました』という熱のこもった書 1978年ティリチ・ミール登山隊として初めて訪れ観光省の要請で住民を診療するが十分な医療ができずに職業人として深い傷となったという しかしその後夫人を伴って訪問するほど不思議な魅力も感じたそう 現地事情解説に加え、会話も記されていて理解を助ける 中田正一氏「国際協力の新しい風」からの逸話も感銘を受けた 2005年文庫化2019/12/14

吉子

14
本書では、中村哲さんのアフガニスタンでの、らい病治療活動の取組が書かれていた。「人のやりたがらぬことをなせ。人のいやがる所へゆけ」言葉通り実践された中村氏。「私たちにとっての「国際協力」とは決して一方的に何かをしてあげることではなく、人々と「ともに生きる」ことであり、それを通して人間と自らをも問うものでもあります」中村氏の言葉が胸にしみる。すばらしい偉業をなしとげた方だった。2021/07/05

くぼたか

2
私たちにとっての「国際協力」とは、決して一方的に何かをしてあげることではなく、人びとと「ともに生きる」ことであり、それをとおして人間と自らをも問うものであります。ーーー20年以上前に著者が書かれたこの一文が現在も通用することを心から悲しく思った。2020/03/10

tbtmtk

2
20年以上前の内容だが、今こそ読むべき本だと思う。米原万里さん『打ちのめされるようなすごい本』の選書だが、米原さん同様、真の国際人の言葉は説得力が違う。中村哲医師についてはWikiかGoogleで検索すればわかるが、とんでもない偉業に今この瞬間も取り組んでおられる方。2008年には外交防衛に関し、国会に参考人招致されたこともあるが、国会議員のセンセイたちは、きちんと氏の発言を聞いていただろうか。本文を書写した本は久しぶり。28P〜、117P〜、122P〜、185P〜、はコテンパンに打ちのめされた。2015/03/21

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