内容説明
文化功労者・桂米朝演じる上方落語の世界。第五巻は、こわいこわい、そして不思議な落語を集める。江戸落語の怪奇物との味わいの違いをご堪能あれ。「猫の忠信」「仔猫」「狸の化寺」「狸の賽」「怪談市川堤」「五光」「景清」「紀州飛脚」「夏の医者」「べかこ」「ぬの字鼠」「天狗さし」「稲荷俥」「足上がり」を収録。
目次
猫の忠信
仔猫
狸の化寺
狸の賽
怪談市川堤
五光
景清
紀州飛脚
夏の医者
べかこ
ぬの字鼠
天狗さし
稲荷俥
足上がり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tama
4
自本 本箱発掘で 「五光」より引用「男に騙されて、恨んで死んだ女が、あの世へ行って閻魔はんの前で「男に騙されてそれが悔しゅうて死にました。幽霊になって恨みを言いに戻りたいので御願い致します」閻魔大王がふっと見ると、ああ、捨てられるのも無理もないというようなおもろい顔しとる。「あのな。昔から幽霊というものはもっと美女がなるものだ。お前みたいな顔でできるもんか。あはははは」女が泣く。鬼が気の毒がって「おい、化け物を願え」・・・教訓的な噺でございます」 わたいがゆうたんとちゃいまっせ。師匠でっせ。2017/04/07
LOHASPO
2
怪異といいつつ、狸や猫など動物がらみの話も多く、ちょうど重ねて読んでいた柳田国男の『孤猿随筆』とシンクロする部分なんかもあって、内容以上にタイミングの妙を感じたり・・。中身は当然面白いです。映像と合わせて楽しんだほうがお薦めです。米朝のビデオなら図書館にあるしね2011/05/29
1040
1
やはり上方落語は江戸落語と趣が違いますな。上方落語の造詣も深めたいや。2010/05/01
魚政
1
噺のはじめにつく米朝師匠の口上も勉強になる。2008/01/23