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ちくま文庫
三国志演義〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 415p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480037367
  • NDC分類 923.5
  • Cコード C0197

内容説明

劉備の死後、諸葛亮は呉とのこじれた関係を修復したうえで、蜀の国力の増強を図った。おりしも南中諸郡に反乱が起るが、八面六臂の魔術的な超能力を発揮した諸葛亮は南方征伐に成功、翌年、宿願の魏への挑戦に踏み切り、北伐を開始する。以後、数度にわたる挫折にも諦めず、不退転の情熱で攻めつづける諸葛亮と、必死にそれを阻む魏軍のリーダー司馬懿との間で、虚々実々の戦いが展開する。

著者等紹介

井波律子[イナミリツコ]
1944年富山県生れ。1966年京都大学文学部卒業。国際日本文化研究センター教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

24
くり返しの魔力。この巻、前半1/3が孔明VS南蛮王孟獲の7回戦、後半は孔明VS司馬懿の6回戦。共に孔明は攻める側。対孟獲は大団円までクレッシェンド一辺倒だけれど、相手が司馬懿ではそうはいかない。遁甲術だの関羽の神霊だの、そりゃ反則やろって打ち手をハナから準備し、きりきり舞いするのはいつも司馬懿。でも彼、これがあきらめないへこたれない。できる限りの準備をして、やられたら素直に現状を認め、孔明のことを驚嘆しつつもすぐ次の準備へ進む。ええ、そうです、私もう完全に司馬懿派です。しなやかな知性と強い意志にホレます。2015/01/29

kumonosuke

7
主役がバタバタと舞台から退場してしまい、若干淋しい感じがした。2014/09/29

ton

6
諸葛亮VS孟獲で諸葛亮、大いに遊ぶ。快進撃を続ける蜀軍だが、不安がつきまとうのは減り続ける勇将ゆえか?置物な劉禅や加速する人材不足で諸葛亮の負担が増大、更に司馬懿の存在。南方平定間もなく「出師の表」北伐開始に諸葛亮の「今のうちに成さねば」という焦燥感が伺え、蜀の将来を見据え危惧する様が悲痛。魏延との不和、馬謖を斬る、趙雲退場。姜維を得るも喪失の比重は遥かに大きく、彼ただひとりの双肩にずしりとのしかかる蜀漢。嗚呼孤軍奮闘、後は失速からの過労死を待つばかり…次巻がつらい。2016/04/01

はぎはぎ

4
孔明の南蛮平定から北伐へ。五虎大将もすべて没した。長命かつ見せ場が多いのは趙雲だな。馬超は劉備傘下に加わるまではまさに獅子奮迅なのだが、その後は要所の守備についていて、いつの間にか病没してしまうので印象が薄い。諸葛亮と司馬懿の対峙は、この巻では諸葛亮に優位。王朗や曹真を罵り殺すなど、舌のほうも絶好調のようだ。だが、内外ともにやはり人材では魏と比べて見劣りがするような。「泣いて馬謖を斬る」のも本書。兄の馬良も「白眉もっともよし」とされるくらいで、優秀な兄弟だったのだろうけども。さて、最終巻に進むとしようか。2020/12/16

しいかあ

2
まて、あわてるな、これは孔明の罠だの巻。西遊記のような奇想天外な南蛮平定を終えると、孔明の魔術師的な側面はやや影を潜める。仲達もそうだけど、孔明は部下が従わないせいで失敗することが多い。持久戦が多いせいもあるだろうけど、劉備と比較するとやっぱり人望に欠けるところがあるんだろうな。2013/12/19

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