内容説明
わたしたちはどこから来てどこへ行くのか―学生運動燃え盛る日本を飛び出しヨーロッパへと飛んだ藤原新也の旅の始まりから30年。旅は常に、その問いの中にあった。『印度放浪』から『西蔵放浪』『全東洋街道』を経て『アメリカ』そして故郷へと至る旅の途上につむぎだされた言葉によって、藤原新也の歩いた時代の風景をたどる発言記録。巻末鼎談(藤原新也・大竹伸朗・都築響一)を付す。
目次
第1章 バニヤン樹の下で―1969‐1982
第2章 東京のガンジス―1983‐1987
第3章 アメリカの天国―1988‐1990
第4章 ホワイト・アウト
第5章 家郷‐1991
第6章 再び旅の予感の中で―1992‐1996
第7章 沈思彷徨―1996‐
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
2
☆★☆こんな本があるとは驚きです。新也さんの69年から96年までの様々な媒体での語録が詰まっており圧巻の内容となっています。20代から50代までの変遷が様々な形で表れており、時に重層的で、時に軽快な語り口は新也さんの人間像を理解するには非常に良い一冊だと思います。世の中の流れが何処に向かっているのか、何故現状の諸現象が発生しているのか観察し、看破し、流れを読みそれを言葉にする。凄すぎ・・・更にリスペクトした次第です。2012/12/08
go
1
なかなか面白かった。この時期かは今を予言してるような感じ。というか90年台から大体問題は変わらない感じ。よりアメリカ化が進んでますねー。2021/06/13
カネコ
1
◎2011/05/13