内容説明
山への讃歌を綴ったこの「忘れえぬ山」を読みながら、読者は地図をひろげ、未知の山への登山計画を練ってもよいだろう。あるいは自分の登った山を辿ってみると、記憶が鮮明に甦り、山の匂いや感動が湧いてくる。そして、自分の山の歩き方と他人の歩き方、山に向かう態度、山中での行動の仕方など、比べて見ることが出来る。この山のアンソロジーは、山の悦びを本当に体験する一つの指針となるにちがいない。
目次
雪と森林(石一郎)
十勝岳紀行(三浦敬三)
乳頭山から裏岩手へ(岡田喜秋)
尾瀬の詩(植草彦次郎)
八丁の湯(植草彦次郎)
谷川岳と穂高岳(渡辺兵力)
笛吹川を溯る(田部重治)
たてしなの歌(尾崎喜八)
遠山川西沢(黒田正夫)
山峡の湯(田中冬二)〔ほか〕