ちくま文庫<br> チェーホフ全集〈7〉

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ちくま文庫
チェーホフ全集〈7〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 581p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480028075
  • NDC分類 988
  • Cコード C0197

内容説明

誇大妄想を抱いて生きる青年を描いた「黒衣の僧」、作者自身が最も好んだ「学生」他、円熟期の作品十三篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぺったらぺたら子 

26
全ての創作の中心点と言える『学生』を始め、呆れるほどに傑作揃いの黄金期。中編『三年』は人物それぞれが皆、むせ返るほど不幸で孤独。そこに悶えつつ読む。四大戯曲に近いスケールや感触がある。5巻の『名の日の祝い』はもろにウルフだったが、こちらの『女の王国』は完全にマンスフィールド。これをどのような気持ちで読み、それが『園遊会』等へと姿を変えたのか、手に取るように解る。『殺人』の深みと多義性は、ドストやトルストイが単細胞にすら思える。そして大好きな『中二階のある家』にまたしても感極まり暫し陶然。幸せな読書だった。2020/12/18

Fumitaka

0
怪奇小説傑作集でも読んだんですが『黒衣の僧』やっぱりいいですねえ。真人間になったら周囲を含め全員が破滅したというのが。あと『女の王国』で触れられてるモーパッサンの作品は中公の方の全集だと『女の一生』とはっきり言われてた気がするのだが気のせいだっただろうか。『園丁頭の話』『三年』『アリアードナ』にも表れている通り、チェーホフの人は冷めたユーモアの人である。あと『頸にかけたアンナ』とか、俗人根性というのだろうか、善でも悪でもない、どっかにいそうな小ブル。『殺人』は珍しく信仰を扱ってるので逆に驚いてしまった。2020/12/18

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