内容説明
ひょんなことから、生まれたばかりのキタキツネの子３匹をもちこまれた獣医さん一家。家族同然のテンヤワンヤの子育てがはじまる。一家の愛情につつまれて、数々の事件を引き起しながら成長する子ギツネ。そして、やってきたキネツたちを野に返す別れの日―。ほのぼのとした、やさしさあふれる文章で綴る、北の国の飼育日記。
目次
第１章 不安の日々がはじまる
第２章 なにをやっても新しい体験
第３章 限りなく世界はひろがる
第４章 おとなになるためのつらい戦い
第５章 フロク
第６章 フロク、キツネの愛をみせる
第７章 フロク、人間不信におちいる
第８章 フロク、大もてにもてる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kunugi
1
『子ぎつねヘレン』の原作者が1982年に書いたもの……という情報を知ったのは、迂闊にも読了後のこと。狐を飼うことの大変さと苦悩が、小慣れていない素朴な文章からしみ出してくるかのよう。そして、それら全ての苦労をどこかへ打ち遣って余りあるほど、狐は、やっぱり、可愛い！2010/06/22
