内容説明
身のまわりのなんでもない物ごとを、じっと仔細に眺めていくと、あらふしぎ、そこには微細な世界、巨大な宇宙がよじれながら現れる。いったいこれはルポルタージュとよぶべきか、観察記と称すべきか。ありふれたことから想像の空間にジワリ入り込むこの文章は、もう、純文学の素としか呼びようがないではないか。
目次
「ヒトラー」の寂しい観客
マネキンにされた現金
恍惚の宇宙博
穴と刃物
恐怖の発明
省エネの夜
自宅の悲しみ
迎賓館の水
赤坂のマツタケ
授賞式
お正月が怖い人
今日の夕刊
時計の問題〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
7
ちくま文庫30周年を記念して復刊されました、今まで4,5回は読んでますが、又読めて本当に唖然とする位面白かった。もとは、末井さんが編集長だった伝説のエロ雑誌「ウイークエンドスーパー」に自宅で出来るルポとして連載されたもので。私中学から高校にかけてこの本を夜中に自販機で買ってました!今は古本屋では1冊1万円前後の値がついてるとか。お話には無論スウェイさんとのやりとりも出てきますし、連載中に芥川賞も取りましたのでそっちのルポも出てきます。復刊有難う、ちくま文庫さん、そして末井さんも立派な文筆家になりました。2015/10/24
泉を乱す
6
過去読了。父が赤瀬川好きだからよく読んでた。2016/03/02
かりかり
0
☆☆2016/01/22
0303
0
赤瀬川さんの生徒になりたかった。2015/12/09