内容説明
正義の人・青木雄二がドツボにはまりつつある日本人に奮起をうながす覚醒の書。
目次
第1章 なぜ、サラリーマンにはゼニがないのか!
第2章 いまの世の中、自分のゼニは自分で守るしかないのや!
第3章 政治が悪いから経済もメチャクチャになるんや!
第4章 “頭のいい官僚”の考えることはこんなもんや!
第5章 ホンマのこと教えん日本の学校教育は問題や!
第6章 いつまでもなめられたら、アカン!こんな社会変えたれ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
vinlandmbit
8
古本屋で購入。98年刊行と結構古くなってしまったが、青木さんの歯に衣着せぬ書きっぷりが心地よい一冊。中にはぶっ飛んでいて、また、マルクス経済学、超アンチ資本主義・自民党が前面に出ている章もあるけども(そこは置いておいて)、周りに任せっぱなしで自分で考えず問題が起きたら人のせいにする"人任せ"を辞めて、"自分のゼニは自分で守る"という点を強調しているのは至極共感。今の所まともな生活をおくれてますが今後とも十二分に注意したい点です。2014/08/15
nobody
6
お手軽な裏ワザ成功法の求めに対して「全体が幸福にならないうちは個人の幸福はない」といった宮沢賢治ばりに資本主義をやめないうちはそんなものはないと突っぱね、あるとしたら才能の昇華、ただし僥倖、と応えるのが青木の定式だ。だから自民党、官僚、資本家、マスコミ、知識人、宗教家といった支配階級の悪辣ぶりをひたすら晒し、ただただ国民の改心、目覚めを待つというスタイルになる。ボールは投げたで、あとはあんたら次第や、という訳だ。本人としたら切迫感も悲壮感もない。青木は茶話のように共産主義を語る初めての言論人かもしれない。2021/12/05