言葉が鍛えられる場所―思考する身体に触れるための18章

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言葉が鍛えられる場所―思考する身体に触れるための18章

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479392903
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

言葉の魔術師が40年前の自分におとしまえをつける。言葉だけが思考を鍛える。言葉はあまりにも力強く、そして無力。美しくて切ない現代詩とともに言葉の力をつむぐ珠玉のエッセイ。

目次

見えるものと見えないもの―鍛えられた言葉
「切なさ」をめぐって―二十年後のシンクロニシティ
母なるものをめぐって―最も語りにくい話題について
沈黙と測り合えるほどの言葉―沈黙の語法
愚かであることを愛おしく思うということ―向田邦子に寄せて
生まれてから死ぬまでの時間―或る「自己責任」論
憎しみの場所、悔恨の時間―電車の中吊り広告を見て思うこと
聴きたい声がある―沈黙の言葉
愛国心と自我の欲求―国境を越えた文体
愚劣さに満ちた世界で、絶望を語る―言葉への懐疑
「言葉」が「祈り」になるとき―痛みの連祷
呟きと囁き―戦争前夜の静けさ
嘘―後ろめたさという制御装置
言葉の交換を放棄したもの―唄が火に包まれる
時代が人間を追い越す―時間と時代
言葉のあとさき―未生の言語
言葉は自らの不在を願っている―倫理あるいは愛
遺言執行人―死者の声を聴きながら
言葉の不思議な性格―あとがき

著者等紹介

平川克美[ヒラカワカツミ]
1950年東京生まれ。隣町珈琲店主。声と語りのダウンロードサイト「ラジオデイズ」代表。立教大学客員教授。早稲田大学講師。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、内田樹氏らと翻訳を主業務とするアーバン・トラストレーションを設立。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe.Inc.の設立に参加し、CEOを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あじ

54
喉に引っかかる小骨のように、言葉がしがみついてくる時がある。言葉に躓く事が言葉のもどかしさを痛感する一番の近道で、即ち鍛える部位に的確に効くのかもしれない。平川さんの論考は、言葉に対する誠意に満ちていた。詩を愛でる読者なら引用される数々の詩を前に、何度も立ち止まってしまうだろう。拾い集めたい言葉があまりに多くて。2016/11/21

けんとまん1007

43
言葉が氾濫していると思う今という時代。言葉が、言葉本来の意味を失って、単なる記号にしか過ぎないことが増えている。表面的は美辞麗句は、よく耳にも目にもするが、全く心に響いてこない。ただ、違う意味で、胡散臭さを感じることは多い。中に書かれている、天皇・皇后両陛下の営みと、今の政治家(総理大臣をメインにしているが)の記号としての言葉だけの姿勢との対比が、納得感が強い。それは、自分の身近なところでも増えている。そして、最後のほうのフレーズ。言葉の内容よりもヴォイスを聴くようになった・・・。ここに真実がある。2018/12/09

とよぽん

28
平川克美さん3冊目を読む。他の方のレビューによると、異色の1冊らしい。タイトルの「言葉が鍛えられる場所」が何を意味するか、終盤でようやく明かされた。「未生の言葉」に共感できたことが嬉しい。映画「木靴の樹」を観たい。平川さんの人としての深さ、広さ、感性、生き方に圧倒される良書だ。2018/01/27

Kazehikanai

28
言葉は言葉にならないことを意味する。言葉がないところに意味がある。確かにそういう場面は多い。だとすれば、言葉の意味っていったい何なのか。言葉をめぐって、詩を通して、社会や自身の経験をつづるエッセイ。言葉が鍛えられる場所は、ほとんどの場合、言葉が通じない場所だという。その鍛えられた言葉が真に意味するのは、言葉になっていないことだとするならば、鍛えられたのは何なのか。本書を通して、言葉を考えることを通して、透かし見たのは人生のありようかもしれない。2016/09/11

Kikuyo

25
自分の一番深い部分に届くような言葉とは、どのようなものだろうか。 心に響いてくる言葉、フッと記憶に残ることば。情動と結び付いた言葉。著者の言葉に対する思いや、言葉とどう向き合い、どんな姿勢でいるかについて考えさせられる。「聴きたい声がある」が胸に響いた。言葉は幾らでも嘘をつける、行動が伴わない言葉は空虚だ。「現代の私たちにはもう古代からの歴史の堆積物が見えなくなっている」。言葉に対する屈託がなければ詩人にはなれない。 言葉を疑い続けつつ、どこまでも言葉の可能性を探究したい気持ちになる。2018/11/22

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