目次
1 うまいものあり、重箱のスミ
2 新聞醜悪録
3 書評十番勝負
4 「支那」はわるいことばだろうか
5 ネアカ李白とネクラ杜甫
6 なごやかなる修羅場
7 湖辺漫筆
8 回や其の楽を改めず
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naoko Takemoto
9
知り合いに高島俊男氏のような、物事の重箱の隅をつつきつつ些か斜視する蘊蓄言いのオッサンがいて、本書を読んでいると、そのオッサンと酒を飲みながら、いろいろな蘊蓄を聞かされている気がした。これは褒め言葉である。悪口を言うのは私も好きなんだが、(悪口といっても悪意はないが)言うからには知識武装が必要だなと心底思ったり。面白かったのは『巨人の星を倒すまで』長島さんをそう観ていたとは面白い、というか、アンチ巨人には痛快である。とにかく私には勉強になった一冊。2018/10/07