内容説明
「神様をやめて仏教に帰依した神様がいた？」「神道の縄張りに仏教が進出？」「儒教と合体してしまった神道って？」「お墓や三回忌のルーツは仏教でなく儒教？」―日本人は、ありがたいご利益のために、「なんでもアリ」の奇想天外な裏ワザで宗教を受け入れてきた！「儒教の信者として生活し、神道の信者として結婚し、仏教徒として死ぬ」日本人ならではの三大宗教への信仰と不思議。
目次
第１章 摩訶不思議なハイブリッド宗教
第２章 神様は八百万―神道のご利益
第３章 悟りが大切―仏教のご利益
第４章 正しい生き方を説く―儒教のご利益
第５章 三大宗教のフクザツな三角関係
第６章 三大宗教が生んだ思想・しきたり
著者等紹介
一条真也［イチジョウシンヤ］
１９６３年、福岡県に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業後、大手広告代理店を経て企画会社を設立し、プランナーとして活躍。古今東西の宗教および神秘主義に詳しく、現在は大手冠婚葬祭会社の社長を務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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makimakimasa
6
本書も参考文献にした井沢元彦『仏教・神道・儒教 集中講座』と良い感じで補い合っているので併読オススメ。井沢氏の本は各宗教の捉え方や考え方のポイントが分かり易いのに対し、本書は全体的に情報量（用語）が多めで体系的な基礎知識を押さえられる。でも儒教に関しては本書の方が分かり易く（孟子性善説vs荀子性悪説や、朱子学vs陽明学など詳説）、複雑な三角関係を丁寧にまとめた章もあり理解が深まる（七福神は日中印の神が大集合など）。神仏儒の融合例に武士道、心学、葬儀が紹介。神前結婚式の歴史の浅さ（大正天皇）も意外だった。2019/12/19
Ryotaro Tsunekawa
1
三大宗教のみならず、そのほかのメジャー宗教にも言及。宗教が文化や気質に与える影響、また、その逆の影響を明確に指摘。グローバル化を目指すには宗教を知ることだというのは全く頷ける。現代人必読の書かも。タイトルは軽いけれども、内容はズッシリ。日本人の当たり前が外国人には通用しないことや、日本人の良さを再認識するのにも良い。自分が日本人であることをもっとよく知りたいと思うようになった。もっと大切にしていきたいと思うようになった。2013/09/27
