「正義」を叫ぶ者こそ疑え

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784478941966
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

世間が当然のように「正義」としているものの中にこそ、根源的な「悪」が潜んでいる。アウトロー宮崎流の発想で、社会に問題提起。

内容説明

同時多発テロ。アメリカは知っていて、やらせた!?「野中総裁」を阻んだ人物、ODAで私腹を肥やす輩、もはや新聞は広告の包み紙…いっそ「悪」のほうが信用できる。

目次

序章 ニューヨークの空は美しかった。
第1章 正義とは人殺しの正当化である。
第2章 組織と正義は共存しうるか。
第3章 政治家は正義概念だけを利用する。
第4章 宗教的正義に熱狂する人々。
第5章 民族と国家の嘘。
第6章 現実からの発想、取り組みへ。

著者等紹介

宮崎学[ミヤザキマナブ]
1945年、京都府生まれ。地元任侠集団の組長の息子として生まれる。早稲田大学法学部中退。在学中は、共産党系組織ゲバルト隊長として名を馳せる。週刊誌記者として活躍後、家業の解体業を継ぐが倒産の憂き目にあう。グリコ・森永事件では「キツネ目の男」と疑われる。自身の半生を綴った『突破者』(南風社)で作家デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

14
2002年の本書だが、刻々たる今にも当てはまる。「正義」を掲げるもの。政治であり、組織であり、宗教であり、イデオロギーでもある。警察や検察、司法も「正義」を掲げ「不正」を為すのは日常茶飯事。悪意ではなく、彼らの正義に従っているに過ぎない。それを指摘する「学者」「弁護士」「評論家」「リベラリスト(自称)」も利によって切っ先を鈍らせ、もしくは俄に振り返り、逆に斬りつけてくる。それも彼らの信じるところ。尻馬に乗り大樹の陰に隠れるのは人の性としても、自分を何者かに預けるなという事。義は簡単に偽となり悪は心の亜種。2014/06/20

上田哲司

1
「正義」とは多分に「空気」である。「正義」とは人殺しの正当化である。自分がない現代人が「正義」の多数はを支える。「雰囲気」で異物が排除される「正義」の社会は息苦しい。とことん「正義」を疑う著者は組織とその欺瞞を実名で暴露します。そして、民衆の「熱狂」はその都度主役に裏切られ、政治的な「熱狂」が人々を不幸にするとも言います。自衛隊派遣に反対し「危機ならなんでも出来ると言う錯覚が再びこの国を愚かな道を歩まないことを願う」と叫んだ野中広務の弱者の立場を知る義侠心を評価します。「正義」より「義侠心」が結論でした。2013/03/31

そーすけ

0
236*2014/12/03

チンズ

0
組織が変質する仕組みがわかりやすく、長年の疑問がすこし解けたような気がする。2009/07/03

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