出版社内容情報
資本主義の本質を解き明かした最重要経済書から、残酷な社会を生き抜くための戦い方を学ぶ。
内容説明
お金と働き方の絶対ルールを知る者だけが勝つ。この世を牛耳る資本主義のルールを解き明かしたマルクスの名著に学ぶ、それでも勝ち残りたい人のための戦い方。
目次
第1章 なぜペットボトルのジュースは150円なのか?―価値と使用価値1
第2章 年収1000万円でも生活がカツカツになる本当の理由―価値と使用価値2
第3章 ぼくらは知らぬ間に給料以上働かされている―剰余価値
第4章 なぜパソコンの値段は下がり続けるのか?―剰余価値の減少
第5章 合格しないと生き残れない「命がけのテスト」
第6章 勝者だけが知っている生き残るための絶対ルール
第7章 コモディティ化せずにこの世を生き抜く3つの方法
著者等紹介
木暮太一[コグレタイチ]
経済入門書作家、経済ジャーナリスト。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月讀命
61
今話題のピケティを理解したくて、正しくピケティを理解する為には・・・。まず、マルクスの資本論を理解する所から始めなくてはいけないと思ったものの、岩波文庫の大量な『資本論』を読んだとしても全く理解出来そうもないので、手始めに超入門と名を打ったこの本くらいから手始めに読もうと持った。格差が拡がる社会、労働者が虐げられる時代、こんな生きにくい時代の荒波をどう乗り越えるかというのヒントを見つけたくてこの本を読んだ。最後の方で、勝者だけが知っているコモディティ化せず生き残る為のルールが幾つか書かれているが・・・ 2016/02/05
犬こ
24
マルクス資本論をここまで分かりやすく説明してくれてありがとう~!USP(Unique Sales Propositon)「独自のウリ」の重要性は、マルクスの時代から遠い次元を超え、これからの時代が最も必要とされることでしょう。いちおし良著!2017/02/03
naobana2
24
急いで読みました。資本主義の仕組というと大袈裟かもですが、世の中の仕組が少し分かった気がします。仕事がんばろー。2014/11/20
シュラフ
20
富士フィルム、サイバーエージェント、リクルートを経て経済ジャーナリストとなった著者が、多くの経済学の中で社会で役に立つのは『資本論』である、とずばり言う。社会の仕組みとして不況は繰り返されるものであり、その余波として労働者には賃下げやリストラのリスクが避けられない。その時 自分の労働力の使用価値の有無が問われる。まさに転職にあたっては「命がけの跳躍」が求められる。分業体制の中で組織の歯車として過ごしてしまっては自己の使用価値は摩耗していく。変化耐性、能力の汎用化、独自のウリ、を身につけるべきだという。2015/05/17
手押し戦車
16
資本論は、使うメリットで測られる使用価値と労力の大きさで測られる価値を合わせ製品になる。商品の値段は社会平均的な労力の大きさで決まる。相場を作るのは価値で値段を上下するのは使用価値。企業は剰余価値を追求し作業分業化で機械化しても他社より効率を上げるがいずれ真似される。ありがとうと言われる資本論はお客さんは商品価値よりも快を得られる価値を求めている。何をこだわってるのではなく、なぜそこまでこだわっているのかを語りその強い思いが結晶した物語の価値を選ぶ。資本論は価格から感性に変わる。値段から物事へと変わる2015/02/15