出版社内容情報
新カレワラ刊行150周年を記念し、レンミンカイネンとクッレルボを抜粋し対訳脚注形式にて示した。フィンランド民族古代民詩集33巻を参考にし、日本などの神話と対比し、カレワラ神話の意義にも言及している。
内容説明
第1巻と第2巻により、カレワラ研究を完結するとともに、フィンランド民族叙事詩『カレワラ』全体のエッセンスを総括したものとして、韻律と内容の両面でその神髄を把握。
目次
レンミンカイネン
クッレルボ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遊希
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カレワラの2冊めは、筆者氏のカレワラ研究の完結編としての力作。3巻4巻と続くものと思っていたので残念です。全体に1冊めのそれよりも分かりやすい構成。レンミンカイネンの求婚と死、蘇生と復讐。クッレルボの誕生から自死に至るまで。の二本立てとなっており、解説に力が入っている。伝承文学の比較が中心で、こうした伝承が世界的に如何に伝わったかを検証するかたち。対象としては魔術対決、死からの蘇生、児童神のありかた、近親相姦。神話の、まさにあるあるですね。詩中では魔術対決とクッレルボの自死の場がドラマチックで素敵です。2017/07/28
加治佐不比等
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神話が新しい。2016/10/26