天使突抜367

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天使突抜367

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  • サイズ A5判/ページ数 143p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784473037282
  • NDC分類 527
  • Cコード C0095

内容説明

ツウザキさんが施主になったら家づくりは事件になり、作品になった。マリンバ奏者にしてエッセイスト、アンティーク着物コレクター通崎睦美がアーティスト達と取り組んだ、京の街の驚愕のリノベーション奮闘記。

目次

家と出会う
家を買った
工事のメンバー
もったいない
地鎮祭、ではなくて。
建物解体
設計図ができた
基礎工事
版築
漆和紙の壁
まーくん奮闘記
黄瀬さんの仕事
谷本さんの夏休み
現場メシ
着物と箪笥の引っ越し
気合いで買い物
完成の日

著者等紹介

通崎睦美[ツウザキムツミ]
1967年京都市生まれ。1992年京都市立芸術大学大学院音楽研究科修了。マリンバのソリストとして、ピアノ、ヴァイオリン、リコーダー、等など様々な楽器やダンスとのデュオ、マリンバ・トリオ、室内楽、オーケストラとの共演など、多様な形態で演奏活動を行っている。また、2005年には、往年の名木琴奏者平岡養一氏の愛器を譲り受け、木琴による演奏活動も始める。一方、2000年頃よりアンティーク着物の着こなしが話題となり、コレクションやライフスタイルが様々なメディアで紹介される。エッセイの執筆、ゆかたブランド「メテユンデ」のプロデュースも手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ぶんこ

36
永江朗さんの京都別邸を建てた本を読んで、町家再生に興味を持って読みました。こちらは厳密には町家ではなく長屋。マリンバ奏者の著者ご自身が京都の方で、住んでおられる実家の斜め前の4軒長屋の一角を購入、再生されたので、永江さんとの違いが鮮明でした。職人さんの殆どが大学院を出られた方々にも驚き、ご近所の人脈(小学校の同級生とか)が活かされてました。元々増えすぎた着物とマリンバ、木琴の倉庫としての購入動機でしたが、工事に携わった人々の思い入れの強さに仰天。総費用はどうなったのでしょうか。とても面白かったです。2016/12/20

つちのこ

26
【てんしつきぬけ】と読む。京都には難読や変わった地名が多いが、これもその一つ。本書は大正から昭和初期に建った長屋をひょんなことから買った著者が、気ごころ知れた仲間たちとリノベーションする過程を綴っている。興味深いのは、建具や電気器具一つにもこだわった家づくり。大量の着物コレクションを収蔵する箪笥にもセンスの良さと、歴史の重みを感じた。これを見ると古き良きものが現代と融合する京都の魅力を改めて感じずにはいられない。欲を言うと、間取りや室内の画像がもっとあれば、家づくりのイメージがさらに伝わったと思う。2022/07/21

tom

4
マリンバ演奏者で着物コレクターである作者がたまりにたまったコレクションを収納するため古家を買い、お友達と改造したという話。京都ってこういうところなのか、古家の改造はこういうことをするのか、インテリアへのこだわり等々、私にはびっくりの連続。芸術家肌のお友達のこだわりなど、読んでいてけっこう楽しい本でもあります。ちなみに天使突抜(てんしつきぬけ)は、京都の町名だった。こんな地名もあるのだなと、これも楽しかった。ついでに、費用の総額を書いて欲しかった。2011/09/17

きまま

1
京都の長屋改築体験記。アンティーク着物コレクターならでは、京都ならではの、壁や建具へのこだわりから、家づくりの楽しさが伝わります。京都の町家を手に入れて、自分の好きな空間に変えてみたい…そんな気持ちになりました。本としては、間取り図と説明の写真がもっとあればいいのになぁ…2012/04/30

qoop

1
膨大な着物コレクションと楽器を収めるため、古い長屋の一棟を改装。それを手がけるのは京都のアーティスト達。和風とも洋風とも云い切れない独特な佇まいは、使い勝手とこだわりと、人力作業が実を結んだ賜物。現場でのフレキシブルな決定が形になる過程が面白い。時代、文化、人のつながりが蓄積された古都ならではの家づくりだろう。2011/07/21

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