内容説明
理想の「いろごのみ」を知る多感な貴人、在原業平の歌で紡がれる恋の絵巻『伊勢物語』。奔放に生きる「むかしをとこ」に託された、日本の恋の伝承のすがたを見る。
目次
いま読みつぐ日本の恋 伊勢物語(業平というむかし男―一~二十三段;魅惑の男―二十四~七十五段;老成の日々―七十七~百二十五段)
伊勢物語考 恋の伝承―語り継がれ、歌い継がれたこころ(わが家郷と伊勢物語;伊勢物語の奥にあるもの;業平ならぬ業平像;「ことだま」による感染教育)
著者等紹介
岡野弘彦[オカノヒロヒコ]
歌人・日本芸術院会員・國學院大學名誉教授。1924年、三重県生まれ。神宮皇學館普通科を経て、國學院大學国文科を卒業。折口信夫の家にあって教えを受ける。歌集『天の鶴群』(不識書院)で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。