内容説明
現代日本は「会社主義」体制をぬきにはかたれないとおもっている。これから本書で展開しようとする議論は、葬墓制の研究が出発点となっている。葬祭や墳墓をとおして会社主義に接近し、そこから現代日本社会を歴史的に考察する視点をみちびきだし、ひいてはそれを武器に、会社を比較文明学的に把握する糸口をみつけたいとおもっている。
目次
序章 会社主義の国・日本
1章 浄土への企業進出
2章 会社永続の願い
3章 会社教の世界
4章 むかし大名、いま会社
5章 宗教の公社化と会社化
6章 戦闘的宗教のルネッサンス
7章 農園モデルのコングロマリット
8章 会社主義のゆくえ