高等教育シリーズ
専門職養成の日本的構造

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784472403989
  • NDC分類 377.21
  • Cコード C3037

内容説明

専門職大学院の発足や学士課程教育の延長に見られるように、日本の専門職教育は大きな転換期を迎えている。本書では11の職種を取り上げ、省庁による国家資格合格者数の誘導、専門職団体の政治的戦略など、戦後日本の専門職養成を取りまく大学・国家・市場のパワーバランスとその変容を分析し、今後の専門職養成を展望する。

目次

本書の分析枠組みと概要
医師―拡大と抑制の間で
法曹―資格試験をめぐるポリティクス
大学教員―養成計画なき専門職
看護師―その自給自足的養成体制のゆくえ
教員―未完の計画養成
技術士―養成システムを内包した資格試験
薬剤師―予定調和から計画へ
管理栄養士―養成システムの二重構造
臨床心理士―学術団体による養成体制の構築
社会福祉士―国家資格制度による量的統制
ビジネスプロフェッショナル―専門職への胎動
専門職要請の日本的象徴

著者等紹介

橋本鉱市[ハシモトコウイチ]
1965(昭和40)年、名古屋市生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。専攻は教育社会学(高等教育論)。東京大学大学総合教育研究センター助手、学位授与機構審査研究部助教授、東北大学大学院教育学研究科准教授を経て、現在、東京大学大学院教育学研究科比較教育社会学コース(高等教育論)准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きいち

20
今や日本の労働人口の9割近くが「組織に雇用されている」なかで、組織の論理とは別のプロフェッショナルな倫理を持って動くのが「専門職」。たとえどこか所属があっても、社会にとって貴重な存在だと思う。◇本書は医師・弁護士など11の専門職について、その「養成数」に注目し、アクターである「国家」「求人市場」「養成機関」がどのように作用してきたかを考察したもの。横断的に、かつ明治以来の歴史的な目配りをすることで、今を「変えられないもの」だと絶対視しなくとも済むようになっている。どうあるべきかは、これから考えていかねば。2015/03/04

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