内容説明
「補忘記の研究、続貂」「移りゆく東京アクセント」(ともに1942年)、「埼玉県下に分布する特殊アクセントの考察」(私家版、1948年)から「朗読 源氏物語」(1986年)まで―単行本未収録のものを中心に20編の論文を収めた。少壮学者として取り組んだアクセントの史的研究、そして音韻論。日本語研究半世紀の思索の跡。
目次
補忘記の研究 續貂
移りゆく東京アクセント
東京語アクセントの再検討
日本四声古義
日本語のアクセントから中国唐時代の四声値を推定する
平曲の音声
音韻史資料としての真言声明
契沖の仮名遣書所載の国語アクセント
類聚名義抄和訓に施されたる声符に就て
金光明最勝王経音義に見える一種の万葉仮名遣について〔ほか〕