目次
頓知の利いた話
笑い話
不思議な話
盗みにまつわる話
感動する話
教訓になる話
著者等紹介
諏訪原研[スワハラケン]
1954年、鹿児島県に生まれる。大阪大学文学部卒業。現在、河合塾および壷溪塾講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんえい
4
大学入試に出題された漢文のうち、著者が面白いと感じたものが複数掲載されている。普段の授業や定期考査で初見の漢文問題を出題したい時に有用と感じた。「字」「諱」「諡」「号」「辟邪名」という名前の種類については初めて知った。紀貫之の幼名が「阿古久曾(吾子糞)」であることや、牛若丸の「丸」が便器を意味すると言ったことなどは個人的に興味深いと感じた。2019/02/07
おの
2
図書館本。予備校教師の人が、入試の漢文から面白い話をピックアップしたもの。どの本のどの話みたいに横断的な知識があるとかっこいいなあと思った。『漢書』の列伝を読みたくなった。2020/05/31
ブルーローズ
2
2012年9月読了。さまざまな小話、解説あり。たとえば日本の古典のいくつかにおさめられている本の源泉のこととか。2013/03/21
ソルト佐藤
1
前作もそうだったが、ネタの範囲が広くて良い。元ネタの本をもっと読んでみたいのだけれど、日本語訳はなさそう。本文でも、そうだけれど、実際に漢文を読めるようになりたいことしきり。書き下し文も、リズムがあってなんだかよい。昔の人も十二分に読むものがあったのだ思うとなんかうれしい。2014/01/27
お抹茶
0
大学入試で出題された漢文を題材に読み解く。オチや教訓が込められているなど,残るだけの価値のある文章。恬退(無欲であっさりしていること),悵然(ぼんやりするさま)など漢文らしい言葉も魅力。周の諺「察にして淵魚を見る者は不祥なり,智にして隠匿を料る者は殃ひ有り」とは,人の秘密を見透かすほどの鋭敏さは却って災いを招くということ。『淮南子』道応訓,『南村輟耕録』が特におもしろかった。中学高校の古典では古文より漢文が好きだったが,それはわかりやすい展開の文章が選ばれていて読みやすかったからかもしれない。2021/07/22