内容説明
婚約者を捨てた王子に突きつけられる、過酷な試練と残酷な真実。「貴方のことが大好きでした」―元婚約者から届いた手紙に書かれた言葉を、王子は信じられずにいた。王子アルベルトにとって婚約者シェルニアは、王妃の座にしか興味のない冷淡な女だった。けれど彼女は他の女性を愛しはじめたアルベルトへの想いに苦しみ、自ら望んで記憶を失い、彼の前から姿を消すことにしたのだという。残されたアルベルトは新たな婚約者を迎える条件として、辺境への赴任を命じられる。過酷な環境で仕事に打ち込む彼が出会ったのは、消えたはずのシェルニアとそっくりな盲目の少女、レインだった。そしてアルベルトは、自らの想いと向き合うことになるのだが…。これは愚かで美しい、恋の物語。
著者等紹介
甘糖むい[アマトウムイ]
大阪出身。2023年頃から小説を投稿し、「第16回アルファポリス恋愛小説大賞」で特別賞を受賞。同作品を改稿・改題、2024年『記憶を失くした彼女の手紙―消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話』として刊行し、出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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